3・11反原発福島行動26に決起 原発推進・核武装の高市倒せ

週刊『前進』04頁(3438号04面01)(2026/03/16)


3・11反原発福島行動26に決起
 原発推進・核武装の高市倒せ

(写真 イラン侵略戦争を徹底弾劾し、「原発再稼働阻止、帝国主義打倒、世界戦争―核戦争阻止」を全参加者が誓った【3月11日 福島市】)

 東日本大震災・福島第一原発事故から15年の3月11日、アメリカ帝国主義のイラン侵略戦争への怒りをたぎらせ、福島市内で「原発推進・核武装の高市政権たおせ!3・11反原発福島行動26」が開催された。県内をはじめ全国から420人が集まり、福島の怒りで中国侵略戦争―世界戦争を阻止する決意を打ち固めた。(発言要旨別掲)
 集会後には、被災者・避難者から住居も医療も奪おうとし怒りの的となっている内堀雅雄県知事がいる県庁を直撃するデモに出発。「原発事故は終わってないぞ!」と怒りを爆発させた。
 集会は、司会を務めた福島の女性労働者の、「福島の怒りを武器に高市政権の中国侵略戦争を止めよう」という第一声で始まった。主催者あいさつでは、3・11反原発福島行動実行委員会共同代表の椎名千恵子さんが「今日は、核戦争情勢に絶対反対ののろしを上げて闘う日だ。すべての元凶である帝国主義を倒す闘いとして成功させよう」と呼びかけた。
 続いて、実行委の安齋則夫さんが基調報告を行った。冒頭、米帝とイスラエルによるイラン侵略戦争を弾劾し、米日帝が中国侵略戦争に突入する中で高市政権が核武装に向けて原発の推進に踏み切ったと指摘。「15年目の『3・11』を、福島の根底的怒りを爆発させ、原発再稼働阻止・全原発廃炉、中国侵略戦争阻止・日帝打倒の階級決戦として闘おう」と力を込めた。そして、昨年の行動のプレイベントの出演者による女性差別・障害者差別について自己批判し、「被ばくの苦しみの中から帝国主義とスターリン主義への根源的怒りを獲得・再獲得して決起してくる福島の怒り、とりわけ青年たちの怒りと結びつく」ために運動と組織を変革し、この日の闘いを新たな出発点とする決意を表明した。
 福島からの訴えとして、事故以来15年間闘い続けてきた浪江町の「希望の牧場よしざわ」代表の吉澤正巳さん、飯舘村の伊藤延由さんが発言に立った。
 さらに、三里塚芝山連合空港反対同盟の伊藤信晴さん、星野・大坂全国救援会の星野暁子さん、国分寺本町クリニックの杉井吉彦院長、婦人民主クラブ全国協議会の川添望事務局長が連帯アピールを行った。
 杉井さんは、「『ヒロシマ、ナガサキ、ビキニ、チェルノブイリ、フクシマを繰り返すな』とは、戦争と核戦争を止めるということだ」と強調し、放射線被曝との闘いに敵対する民医連や福島県立医大を批判した。川添さんは、「イランに核を持たせてはならない」として侵略戦争を強行した米帝・トランプを弾劾し、「戦後の帝国主義とスターリン主義こそが、この世界を何回も焼き尽くしてしまうほどの原爆や水爆を持っている。その戦後世界において日帝が50基以上の原発を造り、核武装政策を進めてきた。その帰結が3・11原発事故だった」と怒りを込めて指摘。この体制を根底から覆す闘いを開始しようと呼びかけた。
 全国からのアピールでは動労千葉の関道利委員長が26春闘をストライキで闘う決意を語り、改憲・戦争阻止!にいがた大行進と大行進埼玉、8・6ヒロシマ大行動実行委員会、全学連が登壇した。にいがた大行進の山口元子さんは1月25日の柏崎刈羽原発再稼働反対デモについて報告し、「トラブル・事故も顧みずに再稼働したのは国策だからだ。『民主主義を守れ』では闘えない。帝国主義打倒へ闘おう」と訴えた。大行進埼玉の斎藤知春さんは、生まれ育った福島への思いを込めて「福島をなめるな」と高市に怒りをぶつけ、「戦争と核の世界を終わりにする帝国主義打倒の闘いを」と呼びかけた。
 大地震が起きた午後2時46分に黙禱(もくとう)を行い、すべての原発いますぐなくそう!全国会議(NAZEN)事務局長の織田陽介さんが「トランプ・高市打倒! 福島から高市に宣戦布告を」と呼びかけ、市内デモに打って出た。

基調報告
福島の怒りで戦争阻む 3・11反原発福島行動実行委員会
 安齋則夫さん

 2月28日、アメリカ帝国主義とイスラエルはイラン侵略戦争に突入しました。絶対に許すことはできません。日本帝国主義・高市は、中国侵略戦争―世界戦争に向かって米帝を支持・応援しています。むしろ「石油危機」をテコに原発推進・核武装へとさらに舵(かじ)を切っています。それは戦争遂行・継続のための日帝独自のエネルギー確保と核武装のための絶対条件だからです。
 3・11反原発福島行動は、こうした日帝の原発再稼働と核武装化、そのための福島圧殺攻撃と対決し、打ち破る歴史的な決戦です。2011年3・11福島第一原発事故は広大な土地を放射能で汚染し、故郷を奪い、命をも奪いました。今も2万6千人に及ぶ人々が避難生活を余儀なくされています。福島の小児甲状腺がんはすでに432人を数え、健康被害が強制され続けています。医療、居住の権利も奪われています。
 ヒロシマ、ナガサキ、ビキニ、チェルノブイリ、そしてフクシマを二度と繰り返すな! 福島の怒りで、高市戦時独裁体制を打倒し、中国侵略戦争―世界戦争を阻止しましょう。福島の怒りを暴力的に圧殺するために策動されている4月6~7日の天皇の福島訪問を粉砕しましょう。
 昨年の3・11反原発福島行動のプレイベントの中で、女性差別・障害者差別が行われました。実行委員会は、私たちの運動と組織が差別を容認するものであったことを自己批判します。本当に原発を廃絶するためには、福島の怒り、原発への怒りを帝国主義とスターリン主義の打倒に向かって解き放っていく以外にありません。これを目的意識的に闘いとる新たな3・11闘争をかちとる決意を表明します。
 本日の3・11反原発福島行動26を、イラン侵略戦争を徹底的に弾劾し、米帝の中国侵略戦争―世界戦争と対決する、新たな3・11闘争の出発点として共に闘いとります。

●主催者あいさつ
核戦争絶対反対で闘う3・11に
 3・11反原発福島行動実行委員会共同代表 椎名千恵子さん

 米帝・トランプによるイランヘの核攻撃は、人類を破滅に追い込む情勢を加速させています。日帝・高市は、武器輸出規制の全面撒廃を狙い、中国侵略戦争を大きく引き寄せています。今日、3・11反原発福島行動は、この核戦争情勢に絶対反対で闘う日です。3・11事故で核被ばく地となった福島は、15年経った今も、核被ばく下にあります。
 「311子ども甲状腺がん裁判」の原告である「8番」さんは、核被ばくによる日常の苛酷(かこく)な身体の痛み、不安を抱えながら決死の訴えをしています。「私にとって福島で育つことは、国や社会は、守ってくれないということを思い知ることだった」と。未来そのものである青年に、そんなことを言わせておいていいのか。深く受け止め、何より高市政権を糾弾しなければなりません。
 経済産業省、復興庁は「福島イノベーション・コースト」構想のもと、県内外からあらゆる企業を誘致しようとしています。核戦争情勢が激化するたび死の商人がうごめく軍需産業の拠点、あるいは原発新設などの原子力産業の拠点となることは、火を見るより明らかではないですか。
 すべての元凶である「帝国主義を倒す闘い」として国家体制をひっくり返す闘いとして、今日の集会とデモを成功させましょう!

●福島からの訴え
原発と戦争の時代のりこえる
 浪江町 希望の牧場よしざわ代表 吉澤正巳さん

 私たちの浪江町は、あの15年前の震度7の大地震で壊されました。その後にきた15㍍の大津波で請戸周辺は壊滅状態になりました。そして、その後に福島第一原発のメルトダウン、全町避難、1号機の爆発。2万人いた浪江町の人々はもう帰ってきません。
 そして、原発からは20回に及ぶ汚染水の放出が続いています。深刻な放射能の影響はこれからも続くと思います。デブリは片付かない。廃炉はできない----もうわかっています。今やっている廃炉作業はアリバイ的なものではないでしょうか。「イノベーション・コースト構想」に基づく復興予算は湯水のように来ています。しかし、どんなに「復興」を言ったって人は帰ってこない。
 希望の牧場では今も、140頭少しになりますけれども、まだ被曝した牛は生きております。おそらく「警戒区域」に残る最後の牧場になると思います。最後まで飼い続けながら、そしてこの牛たちと運命を共にしながら、必ず僕たちは原発の時代を乗り越える。あの当時考えた、未来への道を忘れてはいけないと思います。戦争の時代にも戻らないように、残りの人生をかけ、闘っていかなければならないと思います。

国の基準上回る被曝強制許さぬ
 飯舘村 伊藤延由さん

 2010年に飯舘村で農業を始め、原発事故からの15年、原発がまき散らした放射能の行方を追っていました。国は原発事故を終わったことにしたい。「まだ賠償だとか避難だとか保養だとか言っているのか」という論調ですよね。しかし原発事故は終わらない。飯舘村の汚染源であるセシウム137という物質がなくなるまでには300年かかります。11年から村内産のきのこを測定してきましたが、国の基準の500倍とか800倍の線量の放射性物質が出てきます。山菜は線量が下がってきましたが、測らないとわからないのが実態です。
 私は原発事故から仮設住宅ができるまでの4・5カ月間を飯舘村で過ごし、その期間の被曝線量は10・5㍉シーベルトでした。原発事故がなかったら21年分の被曝です。国は、事故の前まで一般公衆の追加被曝は年間1㍉シーベルト以下と言っていたのが、福島県だけはこれが20㍉シーベルトにされたんです。除染土も、かつての基準の80倍である8千ベクレル以下の土壌を全国にばらまこうとしている。今後も測定を続け、原発事故の実情を発信していきます。

●まとめと行動提起
社会を根底から変革する闘いを
 NAZEN事務局長 織田陽介さん

 この15年間は福島県民にとって、苦しみを強いられ続けた15年であったと思います。ふるさとを、畑を、命を、健康を、人生を奪われる、そういう15年間を「なかったこと」になんて絶対にさせてはならない。今日の闘いは、原発、核、そして戦争----このような社会を変えようと真正面から訴える闘いです。イラン侵略戦争の中で「トランプを倒せ」、これが世界の声です。力を結集して、この社会を変える決意に燃え立つときです。アメリカではICE(移民税関捜査局)と対決して何十万人という人がストライキ、実力闘争に立ち上がっています。こういう闘いを日本でもやろう。3・20日米首脳会談粉砕闘争、3・29三里塚闘争、そして5月沖縄、8・6―8・9闘争を、この3・11福島から切り開こう。
 動労千葉を先頭とする反戦春闘に立ち、原発再稼働・新増設、核燃サイクルの維持・発展に対して全力で立ち上がろう。その背景にあるのは高市政権の核武装政策への大転換です。さらに、福島―全国での検診活動に断固踏み出していきたい。共に闘いましょう。

このエントリーをはてなブックマークに追加