日米の侵略戦争会談弾劾! 虐殺者トランプを高市が賛美
週刊『前進』04頁(3440号04面01)(2026/03/30)
日米の侵略戦争会談弾劾!
虐殺者トランプを高市が賛美
3月19日の日米首脳会談で高市は冒頭、イラン侵略戦争を強行し人民虐殺を続けるトランプに抱きつき「世界に平和と繁栄をもたらすことができるのはドナルドだけ」と最大限に持ち上げた。イスラエルと共にガザを死とがれきの街に変え、今またイラン人民にミサイルと爆弾の雨をふらせて数千人を虐殺し、世界を第3次世界大戦に陥れようとしている張本人がアメリカ帝国主義・トランプだ! トランプの最大の同盟者として登場し、日米同盟を中国侵略戦争・世界戦争遂行の「さらなる高みに押し上げる」という高市を、中東・イラン人民、中国人民、日本と世界の全人民の憎むべき敵として徹底弾劾し打倒しなければならない。
自衛隊派兵あくまで狙う
米帝・トランプとの同盟と中国侵略戦争で延命を図る日本帝国主義・高市は、中東・イラン人民を虐殺してつくられる帝国主義の血塗られた「繁栄」をたたえ、トランプが叫ぶ「力による平和」に同調した。ホルムズ海峡への自衛隊の派兵について、高市は首脳会談後の記者会見で「日本の法律でできること、できないことがある。詳細にきっちり説明した」と述べた。これは「法的にできること」を極限まで追求し、場合によっては新たな戦争法も制定して、あくまで自衛隊を派兵するという意味だ。会談でトランプは、自衛隊派兵について「日本が踏み込んで対応しても驚かないし、それを期待している」と再三にわたり述べ、「日本は北大西洋条約機構(NATO)よりもずっと優れている」とあえて日帝を持ち上げて、参戦を強力に迫った。記者会見で高市が「機微なやり取りがあった」と認めているように、自衛隊派兵をめぐり、踏み込んだ約束が秘密裏に結ばれた可能性も十分にある。
在日米軍基地から出撃した米軍がイラン人民にミサイルを撃ち込み虐殺している。日本はすでにイラン侵略戦争の参戦国だ。そこにとどまらず改憲も強行して全面参戦する踏み込みが、この会談でなされたのだ。
米帝のイラン侵略戦争を帝国主義諸国の中で最も強く支えているのが日帝だ。ホルムズ海峡への艦隊派遣の呼びかけに応じないNATO諸国にトランプが不満をぶちまける中、日米首脳会談の2時間前に、イランによるホルムズ海峡の封鎖を非難する日英独仏伊蘭の6カ国の共同声明が日帝の主導で取りまとめられた。首脳会談でも高市は、イランを繰り返し非難した。
日帝が中国との対立主導
3月の日米首脳会談は、トランプ訪中前に中国侵略戦争同盟としての日米同盟のさらなる強化を確認することを主目的にしていた。だが米帝のイラン侵略戦争「早期終結」の思惑が完全に外れ、ホルムズ海峡・石油問題に揺さぶられることになった。だが、そもそも米帝はイラン侵略戦争を中国侵略戦争・世界戦争として始めたのであり、日米会談でも中国侵略戦争はメインテーマに据えられている。会談の合意内容をホワイトハウスがまとめたファクトシートは、「両首脳は……台湾海峡の平和と安定のための取り組みを約束し」「武力や威圧によるものも含め、いかなる一方的な現状変更の試みにも反対することを表明した」と明記した。同文書は「戦略的競合相手やならず者国家がもたらす諸課題に対処する」とも言う。「武力による現状変更」を現にしている米帝とそれを支える日帝が、中国を「ならず者」「破壊者」と決めつけ、たたきつぶすと公言したのだ。
同文書が「日米両国は、強力な拒否防衛態勢の実現に向け、先進的な能力を日本に配備する互いの決意を確認した」と述べているのは重大だ。その具体的な方策として、改良型迎撃ミサイル「SM3ブロック2A」の生産を4倍に拡大し、中距離空対空ミサイル「AMRAAM」の生産能力を強化することが決定された。安保3文書の改定や日本の軍事費の国内総生産(GDP)比5%化は、当然の前提にされている。
今回の会談では、次世代原子炉や火力発電所の建設と原油増産のための施設整備など約11兆円の日本による第2弾の対米投資について、またレアアースの確保に向けた日米共同事業についての合意もなされた。これらは継戦能力を強化するため米国内に産業基盤を確立することが目的だ。
イラン侵略戦争が長期化する中、トランプは米陸軍最強鋭の迅速対応部隊と言われる第82空挺(くうてい)師団の派兵を検討し始めた。イランの石油の9割を積み出すカーグ(ハールク)島の制圧を目的に、地上戦も辞さない構えだ。
他方、「イランがホルムズ海峡を開放しなければ発電所を攻撃する」と叫んでいたトランプは、攻撃を5日間延期すると発表し、1カ月間の停戦構想も打ち出して時間稼ぎを図っている。米帝はイランの最高指導者ハメネイを殺害すればイランの体制は直ちに崩壊すると見て戦争を始めた。だが、イラン革命を闘い取ったイラン人民は、その革命が反動的イスラム勢力によって簒奪(さんだつ)されたとしても、不屈の民族解放の闘いを続けている。イランを制圧できる見通しもないまま、米帝はひたすら破壊を続けるしかない。
それは中国侵略戦争・世界戦争のエスカレーションそのものだ。この米帝との平和共存を必死に追及する中国スターリン主義も、世界戦争を促進する存在だ。習近平体制は米中首脳会談でのトランプとの取引にすがり、イラン人民を虐殺する米帝に手を貸している。帝国主義とスターリン主義を打倒しなければ戦争は阻止できない。闘うイラン・中東人民、中国・アジア人民と連帯し帝国主義の侵略戦争を内乱に転化する闘いに立とう。