三里塚闘争60周年 反対同盟アピール(全文)
週刊『前進』04頁(3453号02面04)(2026/06/29)
三里塚闘争60周年 反対同盟アピール(全文)

(写真 農地死守・成田軍事空港粉砕へ、さらなる奮闘を決意した農楽まつり【6月21日 成田市東峰】)
自民党・佐藤内閣は1966年6月22日、突如として新東京国際空港建設地を富里案から三里塚案に変更すると内定。翌朝の新聞で発表し、7月4日に閣議決定した。私たちは内定後ただちに反対同盟を結成し、三里塚闘争は今年60周年を迎える。
71年、2度にわたる行政代執行(強制収用)に対して「北総暴動」と呼ばれる命がけの実力闘争を闘った。北原鉱治事務局長を先頭に地下壕に立てこもり、婦人行動隊は立ち木に鎖で体を縛り付け、全国から駆けつけた万余の民衆は機動隊に石の雨を降らせた。問答無用の国家暴力への体を張った実力闘争は、権力万能神話を打ち砕き、大木(小泉)よねさんへの代執行を最後に、今なお土地収用法に基づく農家への強制収用を阻む勝利の原動力だ。
私たちは反対同盟の総条件派化を狙った83年3・8分裂攻撃を打ち破って再確立した「一切の話し合い拒否、農地死守・実力闘争」の原則を不屈に貫き、空港敷地内で農業を営みながら成田軍事空港の完成を阻んでいる。空港公団(現NAA)は条件派とのシンポ・円卓会議において「二度と強制的な手段は用いない」「今後は住民との話し合いで」と社会的に誓約し、全未買収地の収用裁決申請を取り下げざるを得なかった。第一級の国策である空港建設において土地収用法を適用できないという前人未到の地平が切り開かれた。
国や財界は、三里塚闘争を放置しておいては経済的にも軍事的にも「アジアと戦えない」と叫び、反対同盟員・市東孝雄さんの農地強奪を通した反対同盟の解体、成田拡張=軍事空港の完成を狙っている。だが、耕作者の権利を守るための農地法を使って強行した天神峰農地取り上げ強制執行でも反対同盟、市東さんの不屈非妥協の闘魂を奪うことはできなかった。さらに、広大な農地と自然の破壊、気候危機の促進、騒音・落下物被害の拡大などに対する周辺住民の怒りは臨界点を超え、今や成田機能強化・「第2の開港」は破綻寸前だ。
用地取得に行き詰まったNAAは空港推進派に転向した元反対同盟員を利用しつつ、7月にも土地収用法に基づく事業認定の申請に踏み切ろうとしている。60年経ってふたたび「強制収用」を持ち出したのは、米日による中国への戦争体制構築の一環に他ならず言語道断だ。絶対に許さない。成田を侵略のための兵站・出撃拠点にするわけにはいかない。今こそ「反戦の砦」=三里塚の真価を発揮し、労農連帯をうち固め、反戦闘争の大爆発を切り開こう。その力で耕作権裁判控訴審勝利、市東さんの南台農地を守りぬき、強制収用阻止、「第2の開港」粉砕へ。戦争・大軍拡の高市政権を打倒しよう!
2026年6月21日
三里塚芝山連合空港反対同盟