戦時下の天皇制攻撃粉砕を 「連帯し、侵略を内乱へ」貫こう

週刊『前進』04頁(3453号04面01)(2026/06/29)


戦時下の天皇制攻撃粉砕を
 「連帯し、侵略を内乱へ」貫こう


 日本帝国主義・高市政権は中国侵略戦争に向かって改憲と大軍拡、国家総動員体制づくりへ突き進んでいる。労働者階級人民を総動員していくためには、国家主義・民族主義・排外主義のイデオロギーを必要とする。日帝の場合、それは天皇制イデオロギーしかない。天皇こそ朝鮮・中国・アジアを侵略し、植民地支配し、2千万人もの人民を虐殺した張本人であり、天皇・天皇制こそ日帝と不可分一体の差別・抑圧・侵略・虐殺の元凶だ。「血債の思想」と7・7自己批判の貫徹をかけ、天皇制打倒・日帝打倒へ総決起しよう。

「皇室典範」議論の超反動性

 日帝・高市政権が「国旗損壊罪」と共に今国会で成立させようとしている皇室典範改定の直接的理由は、「皇位継承資格者」なるものが、事実上現天皇の弟である秋篠宮とその息子のヒサヒトしかいないという、天皇制史上最大の「危機」である。5月15日の衆参与野党による「皇族数確保に関する全体会議」では、「女性宮家創設案」(女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つ)と「旧宮家養子案」(旧宮家の男系男子を皇族の養子にする)、さらに「男系男子」絶対化が打ち出された。戦前の日帝の復活をめざす天皇主義者・高市は一貫して「皇位継承者は男系男子に限定される」と主張している。旧憲法(大日本帝国憲法)と旧皇室典範では「万世一系の現人神(あらひとがみ)」であり「統治権の総攬(そうらん)者」「陸海軍を統帥する大元帥」である天皇は男性であるべきという強固な男性至上主義、女性蔑視が貫かれていた。
 自民党と日本維新の会が皇室典範改定の「第一優先」に掲げているのが「旧宮家養子案」であり、中道改革連合も「条件付き」で賛成した。
 また、これに対する「反対論」も、「拙速だ」「女性を皇位継承者から外すのは女性差別」「愛子・女性天皇を認めろ」というものである。日本共産党はすでに綱領で「天皇制はなくしません」「(日共が)天皇の制度をなくす、はデマ」(「綱領ポイント解説」)とまで明言しているが、皇室典範改定に対しても「女性天皇を認めろ」と叫んでいる。まさにスターリン主義・日共の日帝への屈服と転向の極みである。
 そもそも「男系男子に限る」だの、「神武以来のY染色体」だの、「何百年も昔にわかれた分家から男子を養子にもらう」だの、「女性も天皇にすべき」だという議論自体が、実に反動的であり、無知蒙昧(もうまい)の非科学であり、腐敗した差別主義であり、反人民的・反階級的な徹底粉砕の対象である。
 この天皇制・天皇制イデオロギーは、警察・軍・天皇制右翼テロリズム、マスコミ、教育などを総動員した国家暴力と結びつくことによって、階級を超越した「権威」として押し出される。天皇制攻撃の最大の核心は、労働者階級の党、革命党を暴力的に屈服させ、転向させることなのだ。革命党が屈服・転向したときに初めて、天皇制・天皇制イデオロギーはその「威力」「暴威」を発揮する。血債の思想で武装した革命党と労働者人民が「連帯し、侵略を内乱へ」の闘いを貫き、革命的女性解放の怒りと闘いを爆発させて、天皇制打倒・日帝打倒を掲げて立ち上がった瞬間、天皇制・天皇制イデオロギーはがらがらと崩壊する。

日帝と天皇制は不可分一体

 天皇制・天皇制イデオロギーは凶暴だが、日帝の脆弱(ぜいじゃく)性、危機性と表裏一体である。そもそも日帝の形成過程と一体で成立した「近代天皇制」とは何か。日帝ブルジョアジーは、歴史上一度も自分たち自身の政治的スローガン(自由、人権、民主主義、民族独立など)を掲げたこともなければ、自分たち自身の権力を打ち立てるために戦ったこともない。だから帝国主義国の中でも日帝ブルジョアジーほど無責任で脆弱な支配階級はいない。21世紀の今日に至るまで天皇などという前近代の「神がかり的権威」にすがりつき、「日本は天皇を頂点とする一つの家族」などというイデオロギーを暴力的に押しつけるしかない、そういう「最弱のブルジョアジー」である。
 戦後憲法の第1条に「日本国と日本国民統合の象徴としての天皇」を掲げたのは、戦後革命期において階級対立・階級闘争が先鋭化し革命的内乱が現実化していた中で、革命を予防するには「天皇の下に国民は一つ(資本家も労働者・農民も関係なく)」というイデオロギーを強力に押し出す必要があったからだ。後発帝国主義・日帝の場合、「国民統合」のイデオロギー・シンボルは天皇しかない。このことを米帝も熟知して天皇を「活用」し、憲法1条と9条をセットにした。明確にさせるべきは、戦後的象徴天皇制と戦前の天皇制は本質的に「連続」していることである。戦後は直接政治権力を持たないものの、ヒトラーと同罪の昭和天皇ヒロヒトを「象徴」と定めた憲法を制定し、国事行為など元首の形式的機能の大半は残された。最大の問題は、日共スターリン主義がこの戦後の天皇制と日帝の延命においても、米帝・帝国主義に根本的に屈服して戦後革命を裏切ったことにある。
血債かけ天皇制・日帝打倒
 「新たな天皇制国家」攻撃は敵の強さを示すものではない。中国侵略戦争に突進する中で、議会制民主主義の形態では支配を維持できなくなった支配階級の危機の表れだ。それは労働者人民を白色テロルの脅威でもって抑え込もうという攻撃であり、闘いが不屈に貫徹されるなら追い詰められるのは彼らなのである。
「連帯し、侵略を内乱へ」を貫く実力の闘いこそが戦争を止め、帝国主義と天皇制を粉砕していく道だ。7・4―25東西女性反戦行動を突破口に天皇制打倒・日帝打倒を掲げ、今夏反戦闘争の大爆発へ攻め上ろう。
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