米日がEABO遂行体制を強化 沖縄を侵略拠点にするな

週刊『前進』04頁(3461号02面03)(2026/08/31)


米日がEABO遂行体制を強化
 沖縄を侵略拠点にするな


 米帝が中国侵略戦争を開始している。それは第1列島線を最前線にした戦争だ。特に沖縄・南西諸島を最大の軍事拠点に位置づけ、アジア侵略と沖縄戦を繰り返そうとしている。このことを示しているのが安保3文書改定を先取りした2026年版防衛白書だ。

「今戦う」と叫び戦争突入を宣言

 防衛白書は、前の在沖米軍トップで第3海兵遠征軍司令官だったロジャー・ターナーの寄稿を掲載した。異例のことである。ターナーは「インド太平洋地域における新たな課題に対処するため、ⅢMEF(第3海兵遠征軍)の海兵隊員及び海軍兵は、機動展開前進基地作戦(EABO)能力の強化に重点を置いています。これらの取組みの中で最大のものが、毎年行われる演習のレゾリュート・ドラゴンです」と述べた上で、「海兵隊は今も、そしてこれからも、『今戦う』準備ができています」と締めくくっている。
 EABOは米海兵隊が南西諸島の島々を移動しながら臨時拠点の構築を繰り返し、文字通り南西諸島のあらゆる場所を戦場化することを前提に中国軍を撃破する作戦だ。ターナーは、このEABOを遂行する中国侵略戦争を「『今戦う』準備ができている」とあけすけに語っているのだ。
 EABOは「レゾリュート・ドラゴン」が日米共同演習であることに示されるように事実上、米海兵隊と自衛隊の共同作戦である。2027年3月には那覇駐屯地所在の陸上自衛隊第15旅団が師団化される。部隊が増強され、師団長の階級は「陸将」へ格上げされることによって米海兵隊司令官と同格になり、日米が完全に一体化して作戦を遂行できるようになるということだ。
 沖縄の軍事要塞(ようさい)化はEABO遂行体制として一層強化されている。米軍キャンプ・ハンセンの第12海兵連隊は第12海兵沿岸連隊(12MLR)への改編が進み、今年6月には無人地対艦ミサイル兵器「ネメシス」と、短距離防空兵器「マディス」が配備された。ネメシスは、遠隔操作が可能な車両に地対艦ミサイルなどを搭載し、陸上から海上の中国軍を撃破するための兵器だ。米軍は現在、キャンプ・ハンセンにネメシスの車両保管・整備施設を整備する計画を進めている。ハンセンをネメシスの拠点にして、いつでも展開できる態勢を整えているのである。しかも米軍はネメシスと置き換わるはずだった高機動ロケット砲兵器「ハイマース」も沖縄に残す方針に転換した。
 そして防衛白書は、南西諸島への「機動展開能力の強化」をうたい「後方補給体制の強化」を記載し、「南西地域の空港・港湾の利用可能範囲を拡大」することや、民間船舶を借り上げる「PFI船」の確保を強調した。戦場となる沖縄・南西諸島に人、モノを総力で投入せよというのだ。
 「国民保護の取組」では、「武力攻撃より十分に先立って、南西地域を含む住民を速やかに避難させる」としている。これは海兵隊のEABOハンドブックに「事前に部隊を配置しておいた方が、戦略的に有効である」と記載されているとおり、EABOにとって邪魔となる島民を立ち退かせ、部隊を展開するということだ。そのために海上保安庁は、千人超を輸送できる超大型「多目的巡視船」を建造する計画を進めている。
 まさに沖縄が中国侵略戦争の戦時体制に最も激しくたたきこまれているのだ。

闘争圧殺許さず全基地撤去へ!

 8月18日、軍民共用の那覇空港で航空自衛隊那覇基地所属のF15戦闘機が着陸後に主脚が折れて動けなくなった。F15戦闘機は任務中であり、実弾ミサイルを搭載していたとみられている。中国侵略戦争に突入し、出動頻度が高まる中での事故だ。
 日帝は辺野古転覆事故を口実に辺野古新基地建設反対闘争と沖縄の反基地闘争の根絶に乗り出している。「連帯し、侵略を内乱へ」の闘いで戦時体制を粉砕しよう。「中国侵略戦争阻止! 全基地撤去、安保粉砕・日帝打倒」へ向かって今秋決戦に総決起しよう。
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