中国・習近平の対米対抗のスターリン主義的本質 米帝の中国侵略戦争―世界戦争を促進

週刊『前進』04頁(3463号04面03)(2026/09/14)


中国・習近平の対米対抗のスターリン主義的本質
 米帝の中国侵略戦争―世界戦争を促進


 9月24日の習近平訪米―今年2度目の米中首脳会談が間近に迫った。これを前にしてアメリカ帝国主義・トランプは、イラン侵略戦争の継続・再激化、カナダに対する制裁などなりふり構わぬ争闘戦の展開、国際刑事裁判所(ICC)所長への制裁、ドイツ地方選で圧勝した極右「ドイツのための選択肢(AfD)」への「絶賛」をはじめ、「戦後秩序」の破壊、力による世界の暴力的再編への突進を加速させている。
 そして、米帝がこの「アメリカ第一」を貫くためにどうしてもやらざるを得ないのが中国侵略戦争だ。米帝は、中国スターリン主義のこれ以上の「膨張」を放置しておいて世界支配を維持することはできない。米帝がいま展開している一切の軍事・経済・外交政策の「最終目標」は中国の打倒に据えられている。戦場での使用を前提とした戦術核を中心とする核兵器の近代化や人工知能(AI)・無人兵器の猛然たる開発・生産、日本帝国主義や韓国などの「同盟国」を動員した「第1列島線における強固な拒否防衛体制の構築」、日米―多国間の対中国「実戦演習」の激化——。すべてが「中国の覇権阻止」「台湾防衛」を掲げた中国侵略戦争の準備=開始として激しく進行している。

訪米を前に自らの国際的影響力示す

 この米帝の中国侵略戦争に対し、帝国主義打倒の世界革命を対置することができないスターリン主義の中国は、まさにスターリン主義として延命するための反人民的な軍事的対抗に突き進んでいる。AIで米帝を猛追し、先端技術・軍事に不可欠なレアアースを米帝との取引の道具にし、ロシア、北朝鮮、イランなどとの結びつきを強めている。
 8月31日から9月1日にかけて中央アジア・キルギスの首都ビシケクで行われた上海協力機構(SCO)首脳会議には、中国、ロシア、中央アジア諸国、ベラルーシ、インド、パキスタンにイランを加えた加盟10カ国の首脳らが一堂に会した。中ロが主導し「ユーラシア大陸の安全保障体制確立」をめざしてきたSCOは、創設から25年にして世界人口の4割超、世界全体の国内総生産(GDP)の23%を占め、石油や鉱物などの資源産出国も多い。
 さらに習近平は9月1~2日にエジプトを訪問した。12~13日には中国、ロシア、ブラジル、南アフリカなどが加盟するBRICS首脳会議がインドのニューデリーで開催される。習近平が、これらの首脳会議の「成果」、中国の経済的・政治的・外交的・軍事的影響力の大きさを「誇示」して訪米し首脳会談に臨もうとしていることは明らかだ。

世界革命に敵対し反人民的対抗策に

 この中国・習近平の米帝・トランプに対する軍事的・外交的対抗政策の展開は徹頭徹尾、反人民的な本質をもつものである。
 帝国主義は「中国の覇権への野望」などと描き出すが、中国スターリン主義の「世界政策」は、米帝―帝国主義の世界支配を覆そうとするものではまったくない。そもそも中国スターリン主義は、世界革命を放棄し、米帝―帝国主義の世界支配を前提にして中国一国での社会主義建設を自己目的化し、世界の革命運動、民族解放・革命戦争に敵対してきた反革命だ。中国スターリン主義はあくまでもスターリン主義の体制と権力を維持していくために米帝との「力の均衡」を必死に求める。中国がスターリン主義体制として存続していくことを米帝に認めさせるために、ありとあらゆる反人民的な軍事的・外交的対抗策をとるのである。だがそれは、帝国主義の侵略戦争・世界戦争を促進するものにしかならない。
 米帝はもはや中国をつぶす以外に成り立たず、中国がこれ以上大国化していくことは絶対に許容できない。中国が米帝への対抗を強めれば強めるほど中国侵略戦争―世界戦争はますます全面的爆発に向かうことになるのだ。
 しかし、米帝にとって中国侵略戦争とはまさに世界戦争であり、ベネズエラやイランへの侵略戦争のように「簡単に」進めることはできない。そうした中で11月中間選挙を前にした米帝・トランプも、国内危機の深刻化の中で2027年の中国共産党大会に向かって独裁的体制を固めている中国スターリン主義・習近平も、全面激突の戦争は不可避であることを自覚し、そのための体制を全力で強化しつつ、激しいつばぜり合いで火花を散らしている。このような過程自体が「戦争の開始」そのものだ。
 中国侵略戦争―世界戦争を阻止する道は、戦争の元凶である帝国主義とスターリン主義を打倒する世界革命以外にない。日本で「連帯し、侵略を内乱へ」の闘いを貫き、11・22全国反戦闘争に総決起しよう!
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