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月刊『国際労働運動』48頁(0461号05面01)(2015/02/01)


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●ILWUの港湾ストライキ



 米西海岸では船舶会社や港湾ターミナルを運営する会社で構成される太平洋海事協会(PMA)と国際港湾倉庫労働組合(ILWU)との協約交渉が昨年5月12日から行われている。だがPMA側がILWUに対して大幅な譲歩を要求する案を提示したため、ILWU側は締結を拒否し、11月からロサンゼルス港(写真①)、ロングビーチ港、タコマ港など各地の港湾でストライキや順法闘争に入った。このため、日本向けのジャガイモや、アジア向けのクリスマスツリーなどをはじめさまざまな物資の輸送が滞った(写真②)。ILWUの闘いは、西海岸の戦闘的な港湾労組を破壊し、全港湾を資本家が支配しようとする攻撃に対する巨大な反撃となった。

●メキシコでの学生運動弾圧に抗議



 2014年9月26日に、メキシコ南部のゲレロ州にあるヨツィナパ師範学校に通う学生が、腐敗したイグアラ市長の妻の演説会に抗議するためバスで会場に向かう途中に警察に逮捕された後、行方不明になった。後に、これらの学生のうち6人が、警察に逮捕された後、なんと市長の命令で麻薬密売組織に引き渡されたうえに殺害されたことが判明した。さらに43人の学生が行方不明になった。この事件を契機にメキシコ各地でデモが行われ、麻薬密売組織と癒着し腐敗した政府弾劾の闘いが爆発した。11月15日には、メキシコシティーで43人の学生を安全に返すことを要求する12万人のデモが行われた(写真③④)。

●韓国・C&M非正規職労働者の高空籠城闘争が勝利



 12月31日、厳寒の電工掲示板上で高空籠城闘争を続けてきた希望連帯労組C&Mケーブル放送非正規職支部の2人の組合員(写真⑤)が笑顔で地上に降りてきて、籠城現場に集まった1000人の民主労総の労働者(写真⑥)と合流した。109人の解雇撤回を求めて不屈に貫かれてきた闘いは、野宿座り込み闘争の開始から177日、高空籠城の開始から50日目にして、元請けのC&Mを含めた労資合意をかちとり、闘争を解除した。労働者たちはこの闘いですでに離職、転職した者を除いた全員を雇用することを約束させる勝利をかちとった。

●中国各地で連日教育労働者がストライキ



 中国の各地でまともな賃金を支払えと要求する教育労働者のストライキ、抗議行動が連日のように闘われている。12月22日には河南省信陽市固始県で1000人以上の教師がストライキに突入し2名が逮捕されている(写真⑦)。12月23日には徽省鞍山市含山県で1000人以上の教師がストライキに入り、県政府を包囲した(写真⑧)。その後も年末にかけて各地で大規模な教育労働者のストライキや抗議行動が行われた。教育労働者の全国的なストライキの続発は、中国経済の危機と労働者の総反乱ののろしであり、今後の中国経済と階級闘争の爆発のさきがけそのものである。