●特集 安倍打倒! 4月杉並選挙へ! Ⅰ 革命勝利へ宣伝と組織化ボルシェビキの選挙闘争 北島邦彦さん区議選必勝を 安倍戦争政治を断ち切ろう

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月刊『国際労働運動』48頁(0463号03面01)(2015/04/01)


●特集 安倍打倒! 4月杉並選挙へ! Ⅰ
 革命勝利へ宣伝と組織化ボルシェビキの選挙闘争
 北島邦彦さん区議選必勝を 安倍戦争政治を断ち切ろう

(写真 衆院選最終日、荻窪駅前の鈴木たつお候補の街頭演説会に杉並と全国の労働者人民が駆けつけた【2014年12月13日】)


 1月18日、都政を革新する会・東京西部ユニオン・鈴木たつおとともに歩む会の3者共催で新年旗開きが行われた。4月統一地方選・北島邦彦さんの必勝へ、そして戦争・改憲に突き進む自民党・安倍政権打倒に向けて闘う決意を打ち固めた。
 この場で、東京西部ユニオン副委員長で元杉並区議の北島邦彦さんが、4月統一地方選杉並区議会選挙(4月19日告示―4月26日投票)に向けての決意表明を行った。
 「地域では『安倍政治をどうにかしてくれ』『なんで安倍が選挙で勝つのか』という怒りの声であふれています。統一地方選は、この声を形にして安倍を倒す、安倍政治を断ち切る決戦です。杉並・田中区政が推し進める『区立施設再編整備計画』に絶対反対で対決し、職場で働く労働者とともに選挙戦を闘います。国家権力や他党派のつぶし攻撃を粉砕して、絶対に当選をかちとりましょう!」
 そして今、統一地方選は、3~4月の決戦に突入している。
 日帝・安倍は、大恐慌が戦争に転化し、ウクライナ争奪戦争やイラク・シリア侵略戦争が激しく火を噴く中で、特に「イスラム国」壊滅を叫ぶ有志連合の中心国として、ついに中東侵略戦争に参戦した。そして日本全体を戦時下にたたき込み、その既成事実をもって労働組合を絶滅し、労働者への階級戦争を激化させ、戦争・改憲攻撃に絶望的に突進しようとしている。
 安倍のこの戦争政治と新自由主義攻撃への絶望的突進は、国鉄闘争を基軸に階級的労働運動で断固対決して闘えば、逆に労働者階級人民の怒りをすべて糾合し、プロレタリア革命の勝利へと転じることができる。
 3月国鉄決戦、反原発決戦を闘い、3~4月選挙闘争を闘おう。選挙闘争は、戦争と民営化、侵略戦争、階級戦争を迎え撃ち、安倍を打倒する全労働者階級の最先端の闘いとなった。杉並区議選は区議選の枠を超えた全人民の階級決戦になった。ゆえに衆院選の勝利を引き継ぎ乗り越える圧倒的な勝利をかちとろう。
 大恐慌下で中東やヨーロッパをはじめ全世界の労働者人民が、プロレタリア世界革命へと歴史的決起を開始している。韓国・民主労総はこの4〜6月、朴槿恵政権打倒のゼネストに立つ。選挙闘争は民主労総との国際連帯闘争である。民主労総と固く連帯して選挙闘争を闘い抜こう。

衆院選挙の巨大な意義

 4月統一地方選挙を闘う上で、昨年末の12月衆院選挙闘争の意義を再確認しておくことが重要である。それは革共同の選挙闘争において画期的な意義を持っているからだ。
 第一は、衆院選挙に東京8区(杉並区)から立候補した鈴木たつお弁護士が、1万6981票を獲得したことである。これは、安倍の延命を断ち、自民党を打倒し、極右超反動性において安倍と並ぶ石原のぶてるに痛打を浴びせた。そして権力への挑戦状をたたきつけるものになった。さらにそれは、日本共産党、公明党など既成政党のすべてに衝撃を与えた。
 しかも鈴木候補に投じられた一票一票は、杉並区民一人ひとりのかけがえのない「生きるための」決起であった。
 それは「労働者が主人公の社会へ」「新しい労働者の政党をつくろう」という鈴木候補の訴えに、杉並と全国、全世界の労働者階級人民の希望と未来を託した団結の一票である。これは根底的な社会変革を求める革命のスローガンである。
 第二に、鈴木候補は、安倍の衆院解散・総選挙が、アベノミクスと戦争の攻撃であることを徹底的に暴いた。
 「安倍は『アベノミクスの是非を問う』などと言っていますが、あんなものは一握りの人間だけをもうけさせて、その他の人間を失業と貧困にたたきこんでいるだけです」
 「消費税は撤廃すべきです。あんな悪税はありません」
 「私たちは一切の戦争に反対しなければならない。そしてすべての国の労働者人民が連帯して戦争を阻止するということです」
 「この安倍政治を断ち切り、労働者が社会の主人公になるために、新しい労働者の政党が必要だということです」
 その政治的暴露は日ごとに磨きがかけられ、区民を圧倒的に獲得し、1万7000人が決起した。これが安倍の集団的自衛権行使閣議決定の改憲・戦争攻撃を根底において断ち切り、革命情勢を決定的に引き寄せたのである。
 この衆院選決戦は、階級対立を非和解化させ、革命情勢を決定的に成熟させた。革命的選挙闘争が、ついに2010年代中期階級決戦の柱となり、100万労働者階級人民と結びつき、獲得していく挑戦となった。
 第三は、ロシア革命に勝利したボルシェビキの革命的選挙闘争に学び、実践したことである。
 ロシア社会民主労働党は、1912年のプラハ協議会で第4国会選挙闘争の方針を打ち出した。
 その冒頭で「選挙における党と、同じく国会内における将来の社会民主党議員団の主要な任務は、社会主義的階級宣伝と労働者階級の組織化である」と提起している。
 衆院選決戦は、このボルシェビキの選挙闘争を貫き、労働者人民を獲得するために、第一に革命的宣伝・扇動の飛躍をかちとり、第二に革命的大衆行動を組織し、第三に革命的組織を建設するという、革命情勢における革命党の「三つの義務」を、全面的創造的に実践し前進させた。
 とりわけ『前進』を革命的宣伝・扇動と革命的大衆行動に全面的に活用したことは決定的であった。選挙闘争は、時代認識を研ぎ澄まし、路線を深化・発展させる。特に日帝・安倍と自民党政権の「延命を断つ」全人民的政治暴露の闘いは、プロレタリア革命を準備する決定的な闘いである。
 さらに革命的大衆行動としての投票行動と街頭宣伝の一体的展開がかちとられた。そして今、われわれの課題は、国鉄決戦と階級的労働運動の前進を通して、「動労総連合を全国に」を先端とする、労働組合の拠点建設に勝利し飛躍することである。
 こうしてかちとられた衆院選闘争の地平を発展させて、4月統一地方選挙、杉並区議選に突入し、勝利をかちとろう。

民営化と対決、闘う議席奪還する 東京西部ユニオン副委員長 元杉並区議会議員 北島邦彦さんのあいさつ

 4月の杉並区議会議員選挙に向けて地域、街頭、職場を回ってきました。「とにかく安倍政治だけはどうにかしてくれ」というやり場のない怒り、焦り。こういうことをひしひし感じます。
 今年こそ安倍政権を倒し、安倍政治を断ち切らないといけない。安保・戦争・改憲と対決する動きはどこにあるのかはっきりさせる。それがこの選挙です。
 区議選においては、当選ということをもって総括する以外ありません。今回の選挙ほど大きな社会的転換を切り開ける選挙はない。「新しい労働者の政党をつくろう」と出しています。「それがここにある」と誰にもわかる形で勝利する。
 今、田中区長のもとで「区立施設再編整備計画」が実行に移されようとしている。全部の区立施設を統廃合するものです。私たちは児童館の全廃問題を最も重要だと思っています。民営化、外注化によって膨大な非正規労働者をつくり出そうとしている。これを絶対に許してはならない。
 児童館の職場を回って感じることは、労働者は自分の職場が奪われること、仕事への誇りを踏みにじられること、同じ仕事をしているのに正規・非正規の違いで賃金にも違いがつけられている状況に我慢ならないと思っていることです。現場で働いている人たちとどれだけ議論ができて、「民営化なんか絶対に認められない」と一緒に闘っていける仲間をつくっていけるかが大きな勝負です。
 1票で勝負が決まる選挙になります。地域をしっかり回り、朝夕の街頭に立ち続けます。そして杉並の職場で働いている人たちとともに闘うことができるような活動をつくっていく。
 今回の選挙は本当に激しい闘いです。あらゆる力をともに生かして、なんとしても勝っていきたい。安倍政治を倒して本当に世の中を変える。新しい労働者の政党に向けての流れを一緒につくっていきましょう。
(1月18日、都政を革新する会・東京西部ユニオン・鈴木たつおとともに歩む会の3者共催の新年旗開きで)