●特集 ゼネスト情勢を切り開く国鉄決戦 Ⅲ 第2の分割・民営化粉砕へ 動労総連合を今こそ全国に 国際連帯を切り開く――日韓を軸に新自由主義と闘う

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月刊『国際労働運動』48頁(0466号03面03)(2015/07/01)


●特集 ゼネスト情勢を切り開く国鉄決戦 Ⅲ
 第2の分割・民営化粉砕へ 動労総連合を今こそ全国に
 国際連帯を切り開く――日韓を軸に新自由主義と闘う

(写真 オークランド港を封鎖する闘いに決起したILWU【5月1日】)


 日本における国鉄分割・民営化攻撃は、中曽根政権による国労・動労千葉破壊攻撃として強行された。国際的にはアメリカのレーガン政権によるPATCO(航空管制官労組)破壊、イギリスのサッチャー政権による炭鉱労組破壊とともに、新自由主義攻撃の先駆けをなす攻撃だった。
 動労千葉は、その国鉄分割・民営化攻撃に真っ向からストライキで闘い抜き、今日もなお不屈に闘いを継続している。このことがアメリカ、韓国・民主労総の労働者たちの共感を呼び、2003年頃から、本格的な国際連帯を開始し、毎年の11月労働者集会への米韓独などからの参加、動労千葉訪韓団の11月労働者大会への参加、米ILWU(国際港湾倉庫労組)やUTLA(ロサンゼルス統一教組)などとの交流を進めてきた。

民主労総ゼネスト連帯

 その国際連帯が、韓国・民主労総の4・24ゼネスト決起と、それへの連帯行動を通してさらに発展し、今回の6・7集会で一回り大きな国際的な団結となった。本当に新たなインターナショナルを展望した、胸躍るような壮大な国際的陣形が築かれたのだ。
 民主労総のゼネストには、動労千葉の田中康宏委員長らも参加し、ともに闘い抜き、民主労総ソウル地域本部、全国鉄道労組ソウル地方本部などと交流してきた。田中委員長は、「この間の11月労働者大会とも全然雰囲気が違う。ゼネストという方針が組合員を元気にしている」と、訪韓の感想を語っている。現在のハンサンギュン委員長を始めとする民主労総執行部は、昨年12月に初の直接選挙制で「ゼネスト指導部」を標榜して当選した。それからわずか4カ月余りでゼネストを組織したのだから、素晴らしい。

鉄道労組のスト決起

 韓国の鉄道労組は、2013年12月に23日間にわたる民営化反対ストライキに決起した。それは「単一労働組合が起こしたストによって、民営化全般に反対する世論が形成されたという点で驚くべき事件だった」と報道されたとおり、情勢を一変させる転機となったのだ。大弾圧が加えられたが、隊伍を整えて次なる闘いを準備している。
 昨年の6・8国鉄闘争全国集会から動労千葉と鉄道労組ソウル地本との本格的な交流が始まった。今年の6・7集会には、鉄道労組ソウル地本から3人の代表が参加し、パクソンス首席副本部長が、パクチョンソン本部長のメッセージを読み上げた。そして、「民営化と闘う日韓鉄道労働者共同声明」(32~33㌻に掲載)が発表された。それは全世界の労働者に向けた団結の呼びかけなのである。
 中国によるAIIB(アジアインフラ投資銀行)設立に米日を除く主要国が参加し、他方で米日は新ガイドラインを締結し、日帝・安倍政権は戦争法案を成立させようとしている。これは、北朝鮮侵略戦争、さらには中国との軍事的衝突さえ辞さない攻撃である。こうした東アジアの戦争の危機の中で、日韓を軸とした労働者国際連帯こそが戦争を止める力なのだ。

港湾封鎖するILWU

 アメリカでは、日本の11月集会に来日したことのある人たちを含めて、ILWUの左派の活動家たちが再結集し、闘いを開始している。5月1日のメーデーの日には、ILWUローカル10が、警察官による黒人労働者や青年に対する人種差別主義的な虐殺に抗議してオークランド港を封鎖する闘いに決起した。労働組合が人種差別に抗議してこのような闘いに決起したのは初めてだ。
 さらに、5月12日、フィラデルフィア市で全米鉄道旅客公社(アムトラック)の列車が脱線し、8人が死亡する大事故が起きた。マスコミや警察は機関士のスピード超過が原因だとして責任を転嫁しようとしている。だが、真の原因は待機時間カットなどのダイヤ改定だ。鉄道労組の横断的なランク&ファイル(現場労働者)組織であるRWU(鉄道労働者統一委員会)は、「PTC(列車制御システム)があったら、事故は起きなかった」などと、事故原因を追及して闘っている。このRWUも動労千葉との交流がある。

ドイツで鉄道スト

 さらに今、ドイツの鉄道労働者も激しい闘いに立ち上がっている。ドイツ機関士労組(GDL)は5月5~10日に「今世紀最長の6日間スト」を決行したのに続き、5月20日から首都ベルリンを中心にストに突入、全ドイツの旅客列車と貨物列車の運行を止めた。GDLは少数組合であるが、新自由主義に屈服する多数組合に抗してストを闘っている。役員選挙では、ベルリン都市鉄道支部(1千人)が戦闘的指導部を選出し、闘いの先頭に立っている。

トルコからも連帯

 トルコの国際労働者連帯協会(UID―DER)からは、「国鉄の分割・民営化は、ブルジョアジーの国際的な新自由主義攻撃の一環をなします。この激しい攻撃の結果は、外注化、非正規職化、低賃金や組合破壊をもたらすのみならず、輸送の安全崩壊を引き起こします」「この攻撃は世界的なものであるがゆえに、労働者階級の反撃も国際レベルで組織されなければなりません」 というメッセージが6・7集会に寄せられた。
 6・7集会は、画期的な国際連帯集会となったのだ。