三里塚2014年決戦の勝利を 農地強奪阻止・新3万人署名を貫徹し3・23全国集会~26高裁包囲へ!

週刊『三里塚』02頁(0888号01面01)(2014/01/27)


 都知事を選挙を全力で闘い 三里塚2014年決戦の勝利を
 農地強奪阻止・新3万人署名を貫徹し3・23全国集会(芝公園)~26高裁包囲へ!

(写真 2014年三里塚決戦の第1歩を記した新年デモ【1月12日 成田市東峰】)

 「3・11」情勢と大恐慌の深化および新自由主義による労働者人民への階級戦争が激化する中で、革共同は東京都知事選挙闘争を2014年階級決戦として闘うことを決断し、「憲法と人権の日弁連をめざす会」の推す鈴木たつお弁護士を支援することを決めた。この闘いの中にこそ、三塁塚2014年決戦の成否がかかっている。三里塚こそが都知事選決戦の先頭に立つ。この闘いと一休で市乗さんの農地裁判控訴審決戦の勝利に向けて3万人署名を何としても実現する闘いに決起しなくてはならない。3・23集会は、三里塚闘争史上初めての東京のど真ん中での全国集会だ。2・16国鉄労働者集会-3・11福島集会の成功と一体で3・23三里塚全国集会へ。3・26控訴審第1回弁論闘争へ。
 三里塚2014年決戦が開始された。この闘いに勝利する第1の課題は、今爆発的に前進しつつある都知事選決戦に全力で決起し勝利することである。鈴木たつお候補を押し立てて闘われている都知事選は、安倍政権に怒る労働者人民の圧倒的な支持を獲得しつつある。
 この闘いは、改憲・戦争、原発再稼働に突き進む安倍政権を打倒する決戦である。鈴木たつお氏だけが唯一、安倍政権と対決して闘う候補として猛然と旋風をまき起こしつつある。大恐慌下で吹き荒れる新自由主義攻撃を真っ向から打ち破る候補が鈴木氏だ。
 この都知事選の成否に三里塚闘争をはじめ、動労千葉などの1047名解雇撤回の闘い、反原発闘争、星野闘争の成否がかかっている。全力で街頭に出て、労働組合を回り支持を訴えよう。都知事選闘争のるつぼの中で「三里塚が霞が関に攻め上る闘い」もやりぬくのだ。

 東京のど真ん中で

 第2の課題は、3・23三里塚全国集会への爆発的な結集をかちとり、東京高裁・貝阿彌(かいあみ)誠裁判長による農地強奪の反動判決策動を粉砕する闘いだ。3・23集会は東京の芝公園で開催することが決まっている。三里塚48年の長い歴史の中でも屋外の全国集会を東京のど真ん中で開くことは初めてだ。まさに東京に攻め上る闘いだ。そのために、2・16
国鉄労働者集会と3・11福島現地での反原発の闘いを大成功させよう。
 国鉄闘争と結合し、福島の怒りと連帯を深める中から3・23三里塚全国集会成功の展望も切り開かれる。
 動労千葉を先頭とした6千万労働者と、反対同盟・全国農民会議を先頭とした260万人の農民との労農連帯の展望をこの中で打ち立てよう。これこそが市東さんの農地を守る決戦の陣形だ。  
 第3の課題は、市東さん農地裁判の控訴審勝利に向け、3万人署名を圧倒的に前進させることだ。昨年一審の千葉地裁の闘いでは約2カ月あまりの闘いで1万2千筆を実現した。反対同盟が闘争宣言で訴えたように、全国の労働組合、農業・農民団体、消費者団体、市民団体、学生団体に直接訴え、何としても3万人署名を達成しよう。労農連帯を軸に勝利の陣形を構築しよう。
 さらに、文字通り首都で展開されている動労千葉の最高裁決戦、反原発闘争、沖縄闘争、反TPP闘争と固く連帯し、「反国策」という一点で結びつき、霞が関を埋め尽くすような闘いを実現しよう。
 そして、故・萩原進事務局次長が切り開いた周辺住民への連帯を求める闘いを現地で粘り強く拡大しよう。
 第4に、3・26控訴審第1回弁論闘争を、3・23集会の爆発と一体となって成功させることだ。これは東京高裁・貝阿彌裁判長による早期の審理打ち切り策動との直接的な闘いである。
 弁論1回目から決戦に突入する。3・26弁論闘争を、東京高裁を十重二十重に包囲する大結集で実現しよう。
 弁護団は、農地取り上げを認めた一審千葉地裁・多見谷判決を打ち砕く控訴理由書を準備している。法廷内外結合した闘いで高裁を追いつめよう。

 TPP交渉に怒る 260万農民の先頭に

 そして最後に、市東さんの生活と営農のすべてがかかった農地を取り上げる攻撃との闘いが、TPP協定締結や減反政策の廃止などの農業・農民切り捨て攻撃との最先端の攻防であることをはっきりさせ、圧倒的な労働者・農民の決起をかちとろう。
 TPP交渉はいよいよ大詰めに来ている。1月20日には甘利明TPP担当相と米国のフロマン通商代表部代表との電話会談が行われた。他の11カ国の関税自由化率が100%に近いと言われる中で、いわゆる聖域5品目での関税撤廃にむけた圧力が猛然とかかっている。
 日帝・安倍政権はいつ”聖域”分野での撤退=農業・農民切り捨てに走るか、そのタイミングを計っている段階だ。TPPを許さない労農の決起と一体で、市東さん農地決戦勝利の陣形を拡大しよう。
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 ところで1月15日、千葉県と成田市の経済利権団体が国土交通省に「成田空港に3本目の滑走路を建設してほしい」旨の要望書を出した(別掲記事参照)。これ自体は、成田空港地盤沈下の危機に駆られた利権屋集団の私欲にまみれた行動だ。しかしアジアをめぐる帝国主義・大国間の争闘戦に追いつめられている日帝・安倍政権は、東京オリンピックを口実としつつ、こうした地元の要求をも取り込んで、アジア勢力圏化のための空港容量の拡大を狙っている。第1次安倍政権の時のアジアゲートウェイ構想の再版を狙っている。
 2014年の三里塚闘争は、こうした空港政策そのものとの対決をも貫きつつ、市東さん農地決戦の勝利へ断固として突き進まなくてはならない。「2014年は面白い勝負ができそうだ」と語っていた故萩原事務局次長。萩原さんがやろうとしてできなかった壮大な闘いを2014年決戦として実現しよう。
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