TPP交渉が緊迫 2月22日から閣僚会議

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週刊『三里塚』02頁(0889号02面03)(2014/02/10)


 TPP交渉が緊迫
 2月22日から閣僚会議

(写真 アメリカ代表の強硬姿勢によって挫折した昨年のTPP閣僚会議【12月10日 シンガポール】)

 TPP交渉の閣僚会合が2月22日シンガポールで開催されることが分かった。秋の中間選挙日程に規定されて3月末決着を狙うアメリカ帝国主義が、日帝・安倍政権に、農産物5項目(いわゆる聖域5品目)の放棄ないし大幅譲歩を強硬に迫ってくることは間違いない。安倍政権はその要求に乗るタイミングを見計らっている。今こそ労農が連帯して反TPPの闘いを強める時だ。
 昨年12月7日~9日まで、シンガポールで行われたTPP閣僚会議は、物別れに終わった。その理由は、アメリカの通商代表フロマンによる米帝利害のゴリ押しによるものだった。
 報道によれば「事務局交渉では農産物5品目について、一部を例外扱いにしつつ一部を撤廃する妥協案を練っていたが、シンガポール交渉でフロマンがこれらを破棄、『農産物関税の全廃』」を要求した」と。
 政府系企業の改革など、ベトナム、マレーシアと対立する分野でも主席交渉官が「改革までの期間を長くする妥協案を両国に提示していたが、本会合では、フロマン代表が早急な改革を要求する強硬な要求に変えてきた」。
 しかし、2月の会合では、アメリカ主導のもとTPP交渉妥結にむけて一気に事態が動く可能性は高い。アメリカはあらゆる外交手段、手練手管を動員して、強行妥結に向かおうとしている。
 反TPP闘争は最大の山場を迎えた。2月4日には、毎週第1火曜日に闘われている首相官邸前行動が展開され、あらためて怒りの声を上げた。「TPPに反対する人びとの運動」など市民団体の危機感も強く行動が呼びかけられている。
 全国農民会議を先頭に260万農民の団結で行動に立ち上がろう。
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