第2回総会熱い論議 全国農民会議今こそ組織拡大へ

週刊『三里塚』02頁(0889号02面04)(2014/02/10)


 第2回総会熱い論議
 全国農民会議今こそ組織拡大へ

(写真 全国農民会議第2回総会で発言する市東孝雄さん【2月1日 福島県二本松市】)

 2月1日~2日と、全国農民会議の第2回総会が福島県二本松市で行われ大成功した。総会には、地元福島を中心に東北は宮城・山形、関東は千葉・山梨・茨城、信越は新潟、さらに岡山、そして南は沖縄から農民会議会員が集まり、熱い論議を行った。
 1日目は1年間の総括、決算・予算の承認と2014年闘争方針の討論。さらに2本の講演。2日目は福島からの報告と自由な討論という日程で行われた。共同代表の千葉県匝瑳市・小川浩さんが総括を提起した。三里塚闘争への取り組み、反原発、反TPP集会への参加など1年間の会議としての闘いと意義を報告した。「年末に亡くなった萩原進さんの遺志を農民会議としても必ず引き継ぎ、農地裁判控訴審闘争の勝利をはじめ、組織拡大など全力でやりきりたい」と訴えた。報告が全体で承認された。
 反対同盟から市東孝雄さんと萩原富夫さんが発言、農地裁判控訴審闘争の支援を訴えた。
 講演ではまず、三里塚反対同盟顧問弁護団事務局長の葉山岳夫さんが、市東さん農地裁判の解説と提起を行った。「空港公団は、すべて土地収用で解決すれば、畑の場所特定などに間違いがあっても闇に葬れるとタカをくくっていた。しかし、その土地収用が不可能となった結果、悪事が全面的に明るみに出た。1審千葉地裁多見谷判決はNAAの違憲・違法をすべて容認した。控訴審で打ち砕こう」と提起した。続いて、農業ジャーナリストの大野和興さんが、現在切迫しているTPP協定締結攻撃について「生きる権利の侵害だ。闘う農民の決起が今ほど求められている時はない」と訴えた。
 2日目は福島からの現地報告を受け、放射能汚染と農産物の問題を中心に、熱い討論を交わして組織拡大を誓った。
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