3・11郡山に集まろう 反原発福島行動’14の成功へ

週刊『三里塚』02頁(0890号02面02)(2014/02/24)


 3・11郡山に集まろう
 反原発福島行動’14の成功へ

(写真 「3・11反原発福島行動’14」に集まった労農学【昨年3月11日 福島市】)

 都知事選決戦への歴史的挑戦は、30年代型階級闘争と2010年代中期階級決戦への展望を押し開いた。都知事選の地平から、安倍打倒と労働運動をめぐる大攻防に全力で躍り出よう。この地平に立って、いよいよ3・11反原発福島行動に猛然と進撃しよう。
 安倍政権は、資本の論理むき出しの新自由主義攻撃で福島の労働者人民に襲いかかっている。年間被曝線量が「20㍉シーベルトまでは安全」というIAEA(国際原子力機関)主導による住民帰還運動を絶対に許してはならない。すべては原発再稼働と原発のパッケージ輸出のための国家を挙げての大陰謀だ。
 だが、この一見凶暴な攻撃も、デマとペテンの上に成り立つ砂上の楼閣だ。日帝は今やグラグラである。
「オリンピックなどやっている場合じゃない」という仮設住宅の住民の声をはじめ、福島棄民化政策にフツフツと沸き上がる怒り――これこそが真実である。
 さらに2月7日の「県民健康管理調査」検討委員会で、福島の子どもの甲状腺検査結果が出た25万4千人のうち、実に74人が甲状腺がんやその疑いがあると診断された。がんと確定した子どもは、昨年11月の26人から33人に、「がんの疑い」は32人から41人に増加した。それでも県は「被曝の影響とは考えにくい」と開き直っている。
 その上で3月から被曝線量や県民健康管理調査結果の「一元管理」を開始するという。恐るべき被曝の事実とデータを闇に葬り去ろうとしているのだ。福島第一原発の破損した原子炉からの放射能汚染が拡大している。猛毒の放射性物質ストロンチウムによって地下水がとてつもなく汚染されている。原発再稼働など断じて許されない。
 福島原発事故3周年の3・11反原発福島行動(郡山市)に、あらゆる反動をぶち破って総決起しよう。
 福島を切り捨て、福島を押し殺して繁栄する国家とは何なのか――この根本的な問いは、「3・11」ですべての労働者人民が突きつけられたものだ。安倍政権がどんなに忘れさせようとしても、どんなにあきらめさせようとしても、福島の現実がそれを絶対に許さない。
 福島大学の清水修二ら御用学者と日共スターリニストの弁護士らは先頭に立って「オール福島」を掲げ、国家権力やブルジョアジーに恭順を誓い、福島現地で「絶対反対」で真に闘う者を運動から分断しようと襲いかかってきた。診療所建設への激しい妨害もまた、それらに連なる連中が、政府や福島県立医大と闘わず、「絶対反対派」をつぶそうとする攻撃であった。
 何よりも被曝労働絶対反対の闘いが決定的だ。今年の3・11反原発福島行動は、日共スターリン主義との大党派闘争だ。「脱原発」を言いながら、内部被曝をはじめ被曝問題をすり抜けて、除染と賠償に運動を切り縮め、復興キャンペーンを日帝ブルジョアジーと一体で推し進めている日共の存在こそ、ふくしま共同診療所の対極の姿であり、福島で苦闘する労働者と農民、すべての人民を抑圧する存在だ。
 福島県は、佐藤雄平知事を本部長に、東京オリンピック関連事業推進本部を立ち上げた。「東京オリンピックの関連事業を復興の追い風とし、復興のさらなる加速をはかる」と安倍の福島棄民政策の先兵となっている。
 常磐線竜田駅延伸による被曝強制・帰還運動を、動労水戸の被曝労働反対のストライキを先頭に、外注化攻撃との決戦の只中にある国労郡山工場支部など労働組合の力で粉砕しよう。3・11郡山へ大結集しよう。三里塚はその先頭に立つ。
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【要項】3・11反原発福島行動
 3・11反原発福島行動
 3月11日(火)午後2時開会
 午後4時15分デモ出発
 郡山市総合体育館(郡山市豊田町3―10)
 主催 3・11反原発福島行動実行委員会
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