「エネルギー基本計画」弾劾 原発再稼働へあがき

週刊『三里塚』02頁(0894号02面06)(2014/04/28)


「エネルギー基本計画」弾劾
 原発再稼働へあがき

(写真 「原子力ムラの復活だ」と批判する新聞各紙【4月12日付け】)

 4月11日、安倍政権はエネルギー基本計画を閣議決定した。そこには原発の新増設や輸出までが堂々と宣言され、「もう一度事故が起きれば日本列島全体が亡ぶ」という弾劾にも頬かむりを決め込んだ内容となっている。徹底弾劾し粉砕しよう。
 同計画は「電源の位置づけ」の項目で、原子力を「ベースロード電源」に位置づけることを明記、さらに「原子力」の項目では「運転コストが低く変動も少なく、需給構造の安定性に寄与する」などと最大限に評価した。さらに「原子力規制委員会の規制基準に適合した原発の再稼働は進める」と記した。
 また「原発依存度は可能な限り低減する」と一般論を並べる一方で原発の数については「安定供給の観点から確保する規模を見極める」と矛盾した文言で事実上原発の新増設に道を開いたのだ。茂木敏充経産相は同日の記者会見で、「既存の原発の安全確認を進めている。新増設はその次のステップになる」と新増設方針を確認して見せた。
 そして「事故から得たられた教訓を国際社会と共有し、世界の原子力安全に向上に貢献する」と記し、原発輸出に乗り出すことまで正式に表明した。「核燃料サイクル」の項目をもうけて「もんじゅ」についても「核廃棄物の減容、有害度の低減のため」とウソをついてまで継続する方針を明記した。
 被災地はじめ全国でこの安倍政権に対する怒りが噴きあがっている。当日の金曜日は、昼と夜に渡って首相官邸前だけでなく、衆議院第2議員会館前、国会前で抗議行動が展開された。
 全人民の怒りが沸騰点に達している。川内原発の再稼働攻撃に対しては鹿児島現地で大きな闘いが発展している。原発再稼働・輸出阻止への怒りを拡大し、安倍政権打倒へ闘おう。
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