6・25 高裁包囲デモが高揚 労農学170が霞が関を席巻

週刊『三里塚』02頁(0898号01面03)(2014/06/23)


6・25 高裁包囲デモが高揚
 労農学170が霞が関を席巻

(写真 市東さんを先頭に東京高裁包囲デモに出発する170人の労農学【東京・霞が関】)

 6月25日、反対同盟および動労千葉を先頭とする労農学は、市東さん農地裁判控訴審の第2回弁論闘争に断固決起し、東京高裁第19民事部・貝阿彌(かいあみ)誠裁判長を追いつめた。
 この日は早朝から夕刻まで、1日をかけた決戦として取り組んだ。まず、朝8時より三里塚闘争支援連絡会議が東京高裁前に登場し、情宣活動を行って闘いの火ぶたを切った。この日は特定秘密保護法違憲裁判の第1回口頭弁論が行われることもあり、早朝から多数の支援者が展開していた。そこへの三里塚の登場で高揚感が増した。
 午前10時30分からは、反対同盟や動労千葉も参加してのフリートークが展開された。群馬・市東さんの農地を守る会の青柳晃玄さんが「私たちは再び霞が関に攻め上ってきた。貝阿彌裁判長に追い打ちをかけよう」と発言し、動労千葉の長田敏之書記長も「私の家も農家です。農民が農地をいかに大事に思うかはよくわかる」と農地法による市東さんの農地強奪のデタラメさを弾劾するとともに、動労千葉の闘いを紹介した。
 11時30分から日比谷公園霞門近くで集会。北原鉱治事務局長は、「なぜ成田は48年間も闘いが続いているのか。成田空港はなぜ完成しないのか。政治が間違っているからだ。市東さんの農地を奪うことは断じて許さない」と訴えた。動労千葉の田中康宏委員長は「千葉地裁が下した許しがたい反動判決を粉砕しよう。国家に対して団結して闘うならば勝てることを示しているのが三里塚。韓国鉄道労組も感激していた」と訴えた。
 関西実行委、市東さんの農地取り上げに反対する会の発言を受けて、正午から前回3月26日の時と同じ、東京高裁包囲デモに出発した。霞門を出て皇居方向に向かい、検察庁~高等裁判所前を席巻するデモ行進を戦闘的に打ちぬいたのだ。
 午後2時、横断幕をかかげて署名提出行動を行った。3月26日の第1次署名提出からさらに5135筆(計1万3154筆)を積み上げて、高裁16階の第19民事部まで押しかけて、署名を受けとらせた。こうして、午後3時からの弁論闘争を勝利的に貫徹した。次回は10月8日。
(詳報次号)
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