全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 青年・学生は援農に 現調で三里塚学ぼう 東北大・I

週刊『三里塚』02頁(0899号02面01)(2014/07/14)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 青年・学生は援農に
 現調で三里塚学ぼう
 東北大・I

(写真 現地調査で三里塚を訪れ、肥沃な土に触る民主労総のコジョンファンさん【6月9日】)

 もうすぐ夏も本番ですね。暇を見つけては脇芽(わきめ)かきと支柱への紐縛りを続けてきたトマトも僕の背丈を抜き、赤く色づいて出荷も始まりました。産直野菜のケースの中はじゃがいも、玉ねぎの白、人参やトマトの赤、ナスの紫、キュウリやピーマンの緑、時には黄色いズッキーニなどが並び、一年で一番色取り豊かな時期が訪れています。梅雨の時期に伸びに伸びた雑草が畑を覆う中、これからお盆にかけては一年で一番過酷な草取り決戦の季節です。
 農業の忙しさにも関わらず、政府―空港会社は「住民からの要請」を装って成田空港の発着枠の拡大や第3滑走路構想をぶち上げており、さらには市東さんの農地裁判、第3誘導路、団結街道、一坪共有地などの裁判闘争も続いています。ひとつひとつの攻撃が本当に許しがたい闘争破壊であり、直接的な営農破壊の攻撃なのです。
 全国の青年・学生、労働者のみなさんはいかがお過ごしでしょう。早いところではまもなく前期の授業も終わり、夏休みも間近な大学生の方もいらっしゃるかと思います。現地行動隊は全国の仲間の皆さんに3万人署名への取り組みとともに、援農・現地調査への決起を呼びかけます。
 援農・現地調査は三里塚闘争を肌で感じるために最も有効な手段です。国家による農地取り上げを始めとする農民の権利破壊と闘ってきた三里塚闘争においては、日々の生活が闘争の現場です。援農に参加することで、生活の根幹をなす農業がどのように行われているのかを学ぶことができます。反対同盟とともに農業を実践し、交流する中でどのようにこの闘いを発展させてきたか、本来当たり前のものを奪う国家権力の犯罪性が実感できます。
 そして現地調査では、現地行動隊や現闘の仲間の案内で様々な戦跡や畑、成田空港の周辺地域を回ります。現地調査を通して、成田空港の周辺を取り巻く状況、空港の破綻しきった実態、そしてそれを48年間強制し続けている三里塚闘争の大きさが明らかになってくることと思います。
 これまで全国・全世界から多くの青年・学生が現地を訪れ、援農・現地調査に参加することで原則を曲げない、絶対反対で闘う三里塚闘争を学んできました。そしてそれを職場でキャンパスで実践することを通して、闘う労働組合の復権、学生自治会の建設、国際連帯の発展がかちとられてきました。この力で獲得した新たな仲間の確信を深めるために三里塚闘争を活用してもらいたいし、それが三里塚闘争の新たな力になると考えています。学生の仲間は夏休みを、労働者の仲間は週末などを利用して現地を訪れて欲しい。
 全国の青年・学生は現地での援農・現地調査に決起しよう! 10・8市東さんの農地裁判控訴審第3回弁論までに3万人署名を集めきろう! 10・12全国集会に結集しよう。労農学連帯の力で市東さんの農地死守―三里塚闘争勝利へ!
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