団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0904号01面06)(2014/09/22)


団結街道


 9月20日は「空の日」とされている。1940年9月28日に制定された「航空日」にその起源を持ち、翌年から9月20日と定めたという。だが、その航空日自体が皇紀2600年を記念する軍事的行事として行われた▼成田空港では、毎年「空の日」にジェット機と子どもたちの綱引きを行い、これをマスコミがこぞって報道するが、その元をただせば軍事と切っても切れない航空問題の本質に行き着く▼そもそも「戦後の民間航空再開を記念した日」と言うが、敗戦後7年間航空機の生産・運航が禁止されたこと自体が軍需産業の解体の意味を持っていた。その結果日本の航空産業は、今なお世界から取り残されている。その復権をかけているのが三菱航空機の国産ジェット機・MRJである。国が開発費を支援し、2016年に初号機をめざす「日の丸プロジェクト」だ▼MRJはリージョナルジェットと呼ばれる座席数100未満の旅客機である。リージョナルジェット機は世界のジェット機便の4分の1を占め、2031年までに5千機の新規需要見込みだという▼MRJはこここに打って出るというのだが、きなくささはついてまわる。その証拠に安倍政権は、このMRJ技術の移転をもにらんで、なんと「日の丸」戦闘機開発構想まで打ち出した。「航空」は空港なしには成り立たない。反戦の砦として、軍事空港を阻む三里塚の位置は重大だ。
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