京都大学 公安警察摘発の大勝利 11・12 「府警弾劾」で抗議集会

週刊『三里塚』02頁(0908号01面03)(2014/11/24)


京都大学 公安警察摘発の大勝利
 11・12 「府警弾劾」で抗議集会

(写真 京都大学のシンボルである時計台クスノキ前に300人が結集して怒りの抗議集会が行われた【11月12日】)

 11月4日、京都大学全学自治会同学会のもとに結集して闘う学友は、京大キャンパス内に潜入し情報収集活動を行っていた京都府警の公安刑事(警備第2課の井上祐介)を摘発し、大衆的な弾劾で追放する歴史的大勝利をかちとった。
 同学会中央執行委員会の「学生へのスパイ・公安警察を学内から追放したぞ!」と題する5日付声明によれば、公安刑事・井上は私服姿でキャンパスに潜入し、「11・2安倍打倒デモで不当逮捕された3学友(京大生2人を含む)の即時奪還」を訴える同学会中執の情宣活動を監視・撮影しようとし、それを学友が追及するやただちに逃げ出したところを取り押さえられた。
 京都府警が京大キャンパス周辺に大量の機動隊バスと100人以上の制服警官を配備して突入を策した。しかし一切の介入を許さず、京大の学友は大挙結集して4時間近い追及行動の上に井上をたたき出した。胸のすくような大勝利だ。
 この勝利に引き続いて、11月12日正午から同学会中執を中心とする実行委員会の呼びかけで「京都府警は謝罪しろ! 3学生を今すぐ釈放しろ! 全学緊急抗議行動」が京大時計台クスノキ前で300人が結集し打ち抜かれた。
 同学会副委員長の纐纈(こうけつ)貴文君が元気良く集会開始を宣言した。同学会書記長の作部羊平君が基調報告に立ち、「一連の事件は、戦争を推し進める安倍政権下で起きた大学自治の侵害であり、学生弾圧事件だ」「同学会中執は大学の自治の解体、学生自治活動への弾圧を許さない」と提起した。
 続いて、農学部生が農学部自治会常任委員会で採択した京都府警弾劾の声明文を読み上げた。さらに、熊野寮生が寮自治会常任委員会で採択した声明を読み上げ「〝公安警察のスパイ活動は看過できない〟との声が多くの寮生から上がっている」と報告した。
 全学連の斎藤郁真委員長の発言、リレートークで集会の盛り上がりは最高潮となった。「警察が突然、デモ参加者にタックルしてきて『公妨』など絶対許せない!」「原発再稼働、増税など安倍政権の政策は1%の資本家が利益を得るだけだ。戦争も同じだ!」など、京大生が次々と怒りをほとばしらせた。高槻市から駆けつけた全国水平同盟高槻支部、植木団地労働組合の委員長と組合員から激励の差し入れとメッセージ、カンパが届けられた。
 最後に、大森靖之同学会委員長が行動方針を提起した。大森君は「委員長になって以降、今、学生自治会への確信を一番深めている」と明るく提起した。

討論集会が成功

 昼の大高揚を引き継ぎ、午後6時半から文学部新館第3講義室で150人の学生・労働者が結集し討論集会が行われた。連帯あいさつを全国金属機械労働組合港合同の木下浩平執行委員と全学連の斎藤委員長が行い、法大暴処法弾圧裁判弁護団長の鈴木達夫弁護士が記念講演を行った。鈴木弁護士は「国家権力が全体重をかけてきた、青年・学生から政治を奪う攻撃を打ち破る巨大な一歩が始まった」と一連の闘いの意義をつきだした。さらに「戦争の時代だからこそ大学をめぐる取り合いが激しくなっている」「一握りの資本のための大学から、労働者人民のための大学に!」と訴えた。
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