北原さんと韓国 通じ合う連帯の心

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週刊『三里塚』02頁(0908号02面05)(2014/11/24)


北原さんと韓国
 通じ合う連帯の心


 北原鉱治事務局長92歳。反戦の砦・三里塚を守る反対同盟の代表です。民主労総との交流会で「労農の国際連帯で戦争を止めよう」と熱く訴えました。
 北原さんは、交流会の場で一升瓶を持って注いで回るのを常としています。92歳の翁自らのお酌は各テーブルに歓声で迎えられました。「200歳まで生きて下さい!」と筆談で伝えてくれる人もいました。まず相手が北原さんに注いで、返杯を受けるというやり取りが続きます。(一升瓶でなくビールにしておいてよかった!)「父は日本で働いて亡くなりました」「祖父が戦争で亡くなった。戦争は絶対反対です」「戦争反対で闘っている事を尊敬しています」―通訳を介し、さらに耳の遠い北原さんに私が筆談で伝えるのですが、ハグや握手を交えて双方の気持ちは十分伝わったと思います。こうした生身の交流が、北原さんの何よりのエネルギー源です。訪日団の食事を担当するメンバーの間で、いつも論議になるのが日本食でもてなすかどうかということです。味噌汁があまり好まれなかった体験から、今年も和食と韓国風の折衷メニューになりました。成田の居酒屋のスンドゥブチゲを参考にしたものは、日本の仲間により好評だったとか、韓国にはさつま芋を生で食べる習慣があり、てんぷら用の食材をポリポリ食べたとか、韓国産キムチをご馳走になった現闘員の感想が「……?」とか、食の異文化交流は、まだまだ奥が深いようです。
北里一枝
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