NAA決算 航空部門 9月期、29%減益 〝LCC頼み〟はあて外れ

週刊『三里塚』02頁(0908号02面06)(2014/11/24)


NAA決算 航空部門
 9月期、29%減益
 〝LCC頼み〟はあて外れ


 成田空港会社は11月14日、9月中間連結決算を発表した。それによると、純利益が前年同期比10%減(115億円)であることが分かった。
 航空部門に限ると営業利益は28・7%(49億円)も減っており、3月30日に発着枠が拡大した羽田空港の国際線に旅客を奪われた実態が数字の上からも鮮明になった。テナントの売り上げなど非航空分野での利益で何とか息をついている状態だ。
 さらに、キャンペーンされている格安航空会社(LCC)による発着便数の増加も利益には結びついていない実態が判明した。国内線を中心にLCCの発着便数は確かに増えている。しかし、機体の小型化が進んだため、機体重量で計算される着陸料収入は伸びていないという。また、羽田との競合で、日本人の国際線旅客が減ったため、施設使用料も減少。営業利益の大幅減となった。
 こうした危機を打開するため、NAAは国内線客からも施設使用料を徴収することを決めたが、LCC各社が反発しているという。
 具体的には、来年4月8日に開業する予定のLCC専用ターミナル。この開業に合わせて、従来は国際線利用者からのみ徴収していた施設使用料を、LCCを含む国内線利用者にも直接負担させることを決めた。料金は大人片道380円。さらに第1と第2ターミナルの国内線利用者についても、大人440円を新たに徴収するという。LCCにとって見れば料金を切り詰めて顧客を呼び込んでいるのに、施設使用料を乗客に負担させられるのでは「値上げ」と同じだ。成田の〝LCC頼み〟も底が割れてきた。
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