団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0909号01面05)(2014/12/08)


団結街道


 以前、インタビューの中で市東孝雄さんが「最近、『土地は国家のもの』という声が大きくなってきてるよね」と語ったことがある。農地法改悪や戦略特区構想など、大企業が土地を自由に使えるようにする動きは、ますます加速している▼行政自らが金もうけの先兵として振る舞うあり方も常軌を逸してきている。三里塚に引き寄せるなら、団結街道を破格の安い値段で空港会社に売り渡した成田市。破綻した産業物流基地構想を名目に、一坪共有地を強奪して整地し、空港会社に売り渡そうともくろむ千葉県▼38年も精魂込めて植木を育て、生活し、子どもたちの未来も託してきた植木団地から、一方的に追い出そうとするとんでもない行政が大阪の高槻市だ。期限とされる11月30日、高槻市富田園芸協同組合他が主催した現地闘争に参加した▼広大な敷地がきれいに区割りされ、さまざまな植木が育てられている。なるほど「団地」だ。だが、草が生え、荒れ果てている区画もある。追い出し攻撃との苦闘、その中で築き上げられた団結なのだと感じた▼「地場産業促進」のかけ声のもとで一転して、一朝一夕ではならない植木を育てた土地から「突然出て行け」と通告され、これに「絶対反対」で闘う植木団地の労働者の姿は三里塚に通じる。闘いはこれからだ。動労千葉・中村仁さんの発言を借りたい。「植木団地闘争を全国の闘いへ!」
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