反対同盟の新年アピール

週刊『三里塚』02頁(0910号02面01)(2015/01/01)


反対同盟の新年アピール

三里塚50年の力実感 
「若者と向き合おう」
●婦人行動隊 木内敦子さん

 この数年間、三里塚闘争は市東さん署名、写真展、講演会といろいろなアプローチをしました。この成果として、確実に三里塚の存在意義が人びとに伝わってきています。これは三里塚闘争の歴史のなせるものと確信を強くしています。何といっても、三里塚闘争に関わった人にとって、その経験がその人の人生をつくっている、ということです。
 反原発集会などで市東さん署名に行って、かつて三里塚闘争に参加した人びとに会い、これを強く感じます。三里塚の50年に及ぶ闘いが、直接にもこのような巨大な影響を与え続けているのです。それは三里塚が、「闘い続けている=負けない」ということによってです。だからすごいことなのです。このような闘いは、日本の中にはありません。
 今年も、市東さんを支えていきたい。市東さん裁判は、高裁が容易には結審をできないところにあります。選挙後、向こうがつぶせる時だと思ったら、結審してくる。今年の市東さん裁判こそ、気を一層引き締めなければなりません。
 私は、福島被災者支援の保養プロジェクトに取り組んでいます。これは今、重大な闘いになっているから、ちゃんとやっていこうと思っています。いろいろな人がスタッフに来る中で広がりもできます。その中では、三里塚の話もできます。
 街頭に出て分かることは、中学生や高校生などが署名してくれることです。彼らは、三里塚闘争を知らないんですね。しかし、時代に敏感な彼らは私たちを求めているのです。若者たちは原発事故後、変わりました。今までの価値観に根底からの疑問を持っています。彼らにアプローチする新しい方法も考えて行きたいと思います。

一斉行動で手応え
「法廷外の闘いが勝負左右」
●婦人行動隊 宮本麻子さん

 萩原進さんを最後に見たのは、昨年12月14日の忘年会でした。その日の一斉行動で旧大栄町の同級生に会いに行ったことを、元気な姿で語っていました。急逝がショックで、「進さんがいなくなってやっていけるのか」と思いはよぎった。けれど、残った者が「誰もが、できることを最大限やっていくしかない」と思ったわけです。その思いをいつも胸に闘ってきました。14年は、周辺一斉行動も継続し、国際連帯も前進しました。また、労農連帯も強まりました。市東さんは「労農連帯」を前から言っていますが、10・5千葉集会、11・2全国労働者集会で発言したことは大きい前進だと思います。3・23には「霞が関にうってでる」と、初めて三里塚が東京の都心で全国集会をやりました。市東さん・萩原富夫さんが中心となってやりきりました。
 市東さんの裁判は、向こうがくり出す手段がなくなっています。こちらが正当なことに対して、「一審判決のとおり」と何も応えられず、グーの音も出ないほど追い詰めました。裁判所は、体制を守るために判決を出すわけですが、勢いとか多くの人の声が裁判を左右するわけです。だから市東さんの裁判も私たちの力で勝利させましょう。
 一斉行動は、2年前の5月からよく続いています。少しずつ、話ができる関係の人もできてきました。思い出すのは、萩原さんが亡くなった後すぐの一斉行動の朝の打ち合わせのときに、北原さんが語った決意の力強かったことです。成果は、続けることで出て来ると思います。
 安倍政権を倒していく情勢です。集団的自衛権行使の閣議決定や秘密保護法の施行など、安倍は誰もがやれないでいたことを行って、戦争をやろうとしています。戦争への道を許さない。福島・沖縄・西郡と結んで、自民党政権を打ち倒す闘いを、断固やっていきたいと思います。

このエントリーをはてなブックマークに追加