20回目の一斉行動やりぬく 同盟へ共感の広がり実感

週刊『三里塚』02頁(0910号02面02)(2015/01/01)


20回目の一斉行動やりぬく
 同盟へ共感の広がり実感

(写真 「第3滑走路」粉砕へ 新しい看板の前で反対同盟が記念撮影【12月13日 天神峰】)

(写真 北原事務局長はこの日も辻立ち演説を行い、行動の先頭に立った【 成田市本三里塚】)


 12月13日、2014年の勝利をしめくくる反対同盟の第20回目周辺地域一斉行動が闘われた。
 行動に先立って、成田市天神峰の市東孝雄さんの畑の南側に立っている看板の前で記念撮影を行った。旧看板は2011年1月9日に書かれたもので、「第3誘導路粉砕」となっていたものを、現在の「第3滑走路計画」攻撃を粉砕する決意をこめて「第3滑走路粉砕!」に書き換えた。
 鮮やかで真っ赤の文字が躍る新看板の前に反対同盟が並んだ。皆の表情が明るい。撮影の最後に「トゥジェン(韓国語で『闘争』)」の掛け声で拳を固めた。
 8時30分より、市東さん宅離れで一斉行動に向けた意思統一。北原事務局長が提起した。「空港絶対反対で闘ってきた三里塚は来年あしかけ50年になる。君たちをはじめ全国からの支援に感謝する」「ここへ来て、新たに3500㍍滑走路を増設するなどというとんでもない攻撃がかけられてきている。反対同盟は絶対に許さない」「今年最後の一斉行動だが、確実に成果は上がっている。安倍の戦争政治と対決して、三里塚は絶対反対を貫く!」
 「反対同盟ニュース」は第15号。1面に萩原富夫さんの談話を載せた。「20回目」、今年最後の一斉行動という節目を考えて、地域住民の人に反対同盟から農地取り上げ反対署名への御礼を言う、という形式になっている。さらに2面でLCCの安全無視、NAAの大幅な減益などを報道、新装なった天神峰の看板写真や新たなリーフレットも紹介している。
 全員がこの「ニュース」と新リーフレットを携えて、担当地域に散って行った。

関係一層深まる

 宮本麻子さんは今日も、10月25日に説明会を開催させた川上地区を訪問。故萩原事務局次長の著書『農地収奪を阻む』を読んだ男性宅を訪問し、話に花を咲かせた。男性は改めて「専門家が書いた本じゃないから読みやすい」と感想を語り、「今、若者二人にこの本を貸して読んでもらっているところだ」と語った。麻子さんは「さらに関係を深めることができた」と語った。
 旧下総町の西大須賀地区では最初の一斉行動で萩原富夫さんが会った男性に支援の者が訪問し、親しく話ができた。「11月29日の騒音問題シンポジウムに行きたかったんだけれど、前夜急用ができてしまった。また。次の機会にぜひ」という話だった。
 午後4時、市東さんのビニールハウスに戻って集約の集まり。全学連行動隊の学生が「一斉行動で確実に反対同盟の主張が浸透し始めていることを感じる」と報告し、みんなの共通の感想となった。

このエントリーをはてなブックマークに追加