青年・若者たちに未来を 3・29集会へ 北原事務局長が渾身の訴え

週刊『三里塚』02頁(0915号01面04)(2015/03/09)


青年・若者たちに未来を
 3・29集会へ
 北原事務局長が渾身の訴え


 反対同盟の北原鉱治事務局長から3・29集会の結集を訴えるアピールを頂いた。
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 3月4日の市東さん農地裁判控訴審弁論で小林裁判長が結審を強行したことを聞いた。満腔の怒りをもって弾劾するとともに、3・29集会の成功がますます大切になってきたとの思いを強くする。全国のみなさんの大結集を訴えたい。
 今度の3月集会は、1968年の2・26闘争、3・10闘争、3・31闘争を闘った旧成田市営グラウンド、現在の栗山公園で行う。京成成田駅からもJR成田駅からも近い絶好の場所で、47年ぶりだ。「思い出すな」と言われてもあの時の激闘を忘れることはできない。 前年の10月10日、空港の「外郭測量」と呼ばれるクイ打ち作業が強行された。空港全体の敷地の外側何カ所かにクイをうって、敷地の範囲を確定し、具体的な工事に入っていくという作業の第1弾だ。反対同盟は総決起でこのクイ打ち作業反対の闘いを行ったが、初めて見る機動隊の姿に足が震えたと語る農民も多かった。予定の場所で必死に座り込んで抵抗したが、力にものを言わせた排除で、クイは打たれてしまった。
 その前後から全学連や反戦青年委員会との連帯・合流が始まった。共産党のように「道路交通法違反になるから座り込みはやめましょう」などとお茶をにごしていたら、空港は「合法的に」造られてしまう。
 68年の2~3月闘争は全学連が機動隊をものの見事に打ち破った実力闘争で、反対同盟も大いに勇気づけられた。逮捕者、けが人もたくさん出たが、その後の「実力闘争」の原点となった闘いだった。その旧成田市営グラウンドで集会ができる、ということは感慨深い。また、成田市民との連携・連帯を実現するという点でも画期的な集会にしたい。
 三里塚は「反戦・反権力の砦」と自ら宣言して約50年になった。実にいろいろなことがあったが、よくここまで闘ってきたというのが実感だ。不法と不正を重ねてきた成田空港はいまだに完成していない。人民の怒りを見くびるとどういうことになるのか、という典型のような姿だ。

戦前に似てきた

 今の安倍政治、国際情勢を見ると本当に危険なところに来ていると危機感を募らせている。第2次大戦に突入していった戦前と同じにおいを感じている。「集団的自衛権」などと言って、自国が攻撃もされていないのに、国外に出て戦争をしようとする。戦前そっくりじゃないか。「在留邦人の生命・財産を守れ」と叫んで、朝鮮・中国を侵略して行った痛苦の歴史。国内を見れば、若者たちは結婚もできないほど低賃金、不安定な職場で未来に展望をもてない。どうしてこのような国になってしまったのか。権力との対決の最前線で闘いぬいてきた三里塚の力は大きい。三里塚が積み重ねてきたものを全人民の教訓とし、怒りの炎に火をつける時だ。
 3・4結審の暴挙をはね返して市東孝雄さんの農地を死守しなければならない。3本目の滑走路や24時間空港化などという新たな住民追い出しを許してはならない。23回目を迎える周辺一斉行動もようやく実を結びつつある。全国のみなさん、3・29全国集会を成功させよう。

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反対同盟の呼びかけに全力でこたえよう

 北原事務局長の訴えに応えて3・29全国総決起集会の成功へ全力で闘おう。3・29集会を東京高裁・小林裁判長による市東農地裁判の結審強行に対する怒りの猛反撃としてかちとろう。反戦・反権力の砦・三里塚闘争に対する安倍政権の闘争破壊を攻撃を打ち破り、安倍を打倒しよう。安倍政権は、農協・農業委員会破壊を「新成長戦略」なるものの優先課題に並べ、「岩盤規制の撤廃」と称して攻撃を強めている。市東さんの農地を守る闘いはこの点でも安倍政治と真っ向から対決するものだ。
 47年ぶりに成田市中心部で開催される3・29集会に集まろう。
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