団結街道

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週刊『三里塚』02頁(0915号01面06)(2015/03/09)


団結街道


 芝山町の菱田小学校が、142年の歴史に幕を閉じることになった。芝山町は三つの小学校が統合され、町でたった一つになる。2013年度に廃校になった公立学校数は482校。02年からの12年間では、実に5801校にのぼるという▼1月19日、文部科学省は「全校で6学級以下」「通学は1時間以内」など、学校統廃合の手引き案を示した。少子化という現実を理由にして、集団教育活動の充実をうたっているが、教育労働者への合理化攻撃であり、地方をますます衰退に追い込むものだ▼他方、昨年4月、NHKのテレビ番組で、「学校を統廃合しない」と宣言したり、休校になった小学校を再開した自治体が紹介された。「学校は、子どもがいる30代40代が地域に戻って生活するための生命線」という言葉が忘れられない▼「地方創生」をかかげる安倍首相は、自治体の「やる気」を強調する。だが、学校の統廃合や病院の閉鎖、そしてローカル線の廃止など、公共的なものにまで、金もうけ最優先の新自由主義を推し進めておいて、何が「やる気」だ。農業では食べていけない農政を進めておいて「やる気のある農業だけが生き残ればいい」というのと同じだ▼銚子、館山で地域住民とともに集会を開き、3・14ダイヤ改定にストライキで闘う動労千葉の闘いは、地方切り捨て、労組破壊をうち破る闘いだ。ともに連帯して闘おう。

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