尼崎事故10年でデモ JRの連続重大事故を弾劾

週刊『三里塚』02頁(0919号02面04)(2015/05/11)


尼崎事故10年でデモ
 JRの連続重大事故を弾劾


 4月25日、JR西日本の脱線事故から10年をむかえた尼崎現地で、国鉄千葉動力車労働組合、国鉄闘争全国運動・関西が呼びかけた「4・25尼崎事故弾劾! 全国総決起集会」が全国から290人の結集で戦闘的にうち抜かれた。
 呼びかけ団体あいさつで、動労千葉の中村仁執行委員は、「必ずJRに復帰する」との決意のこもった発言を行った。「金もうけ優先、安全無視のJRの体質はどんどんひどくなっているが、動労千葉は地域との連帯の中でストで反撃し、千葉鉄道サービスの木更津事業部などから8人が動労千葉に加入した」と組織拡大の大勝利を報告した。同じく呼びかけ団体あいさつで港合同からは木下執行委員の戦闘的な発言が行われた。
 基調報告を動労西日本の山田和広書記長が行った。山田さんは4・12山手線架線支柱倒壊をはじめ連続するJRでの事故を弾劾、「ここまで事故を連続させても命より金もうけを優先している」と語気を強め、国鉄分割・民営化が元凶だ、と訴えた。さらに、韓国で民主労総の27万人のゼネストが爆発したことを感動をもって報告した。
 動労総連合のあいさつで動労水戸の木村郁夫書記長が登壇、福島原発で働く労働者の間からも「責任をもった労働組合の再生が叫ばれている」と述べ、新たな尼崎闘争の始まりとして今日の集会・デモを貫徹しようとしめくくった。
 発言ではこの他、全日建運輸連帯労組関西生コン支部、八尾北医療福祉労働組合、奈良教組の労働者、大阪市職の労働者、全学連などが登壇して決意を表明した。デモ行進は尼崎事故の現場近くに肉迫し(写真)、「2度と尼崎事故のような安全無視を許さない」との決意を訴えた。
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