農民が解放される条件を求めて① 農民学習会 労農同盟論を学ぶ ロシア革命の教訓 農民と労働者の同盟は革命の勝利に決定的

週刊『三里塚』02頁(0919号02面10)(2015/05/11)


農民が解放される条件を求めて①
 農民学習会 労農同盟論を学ぶ
 ロシア革命の教訓
 農民と労働者の同盟は革命の勝利に決定的

(写真 2012年三里塚を先頭に全国農民会議が結成された【2月1日 二本松市】)


 三里塚において周辺農民の参加した「労農同盟論」の学習会が開催され、現闘も参加した。三条克実さんが講演し、その提起を受けて質疑討論がなされた。本紙では、講師監修したものを第一部講演、第二部質疑討論(予定)として連載する。
 労農同盟はプロレタリア革命の戦略的課題であり、帝国主義における農業・農民問題の解決は労働者自己解放の歴史的運動と新たな社会建設の中でしか解決できない。TPPや農政改革など安倍の新自由主義攻撃は、労農連帯の力で粉砕できる。
 その闘いの先頭が、三里塚闘争であり、市東さんの農地取り上げ阻止だ。日本階級闘争における労農同盟の実体的成果である三里塚と全国農民会議の前進は、日本プロレタリア革命を必ず引き寄せる。

第一部講演
第1回 プロレタリア革命にとっての労農同盟の決定的重要性(今号)
第2回 農業・農民問題の解決は共産主義社会に託された課題
第3回 農民は農民の解放をめざし、プロレタリア革命に合流しよう
第4回 レーニン労農同盟論を深めて、実践していく

 革共同は50年の歴史の中で、砂川闘争や三里塚闘争など革命的農民闘争を勝利させるために、地元農民とスクラムを組んで闘ってきました。2011年3・11以降、新たに福島第一原発事故による放射能被害と闘う福島農民の苦闘を共にしています。そして、三里塚と福島を軸に全国農民会議を結成し闘っています。こうした中で書いた論文「TPP粉砕―革命に向けた労農同盟論の深化のために」(季刊 共産主義者179号)で、あらためてプロレタリア革命のための労農同盟論をはっきりとさせました。
 そこでの問題意識は2つです。ひとつは、革命党(労働者階級)はプロレタリア革命の実現のために農民階級を獲得しなければならない、という問題です。もうひとつは、農民階級にとっても、労働者階級とともにプロレタリア革命を実現する以外に生きることができない、という問題です。
 革共同は『綱領草案』(第11項目)で、「農業・農民問題の真の解決はプロレタリア革命に課せられた大きな課題であり、農民の革命的決起は、プロレタリアートの勝利を決するうえで決定的な位置をもっている」と提起しました。ロシア革命時と比べて、農民の数が圧倒的に少なくなったとしても労農同盟の重要性は変わりません。労農同盟はブルジョア権力を打倒するのに決定的であるだけでなく、プロレタリア独裁のもとで新しい社会建設を進めるうえでなお一層重要なのです。
 労働者階級とその一部としての革命党が、なぜ農民階級を獲得しなければならないのでしょうか。労農同盟がプロレタリア革命とプロレタリア独裁を実現するために絶対必要だからです。革命の過程も、革命後の政権運営も、農民の協力なしに行うことはできません。
 例えば、ロシア革命を起こす一つの要素は食糧難であり、革命後も食糧問題は大きな課題でした。農民の協力のもとで、労働者階級に食糧が届けられ、労働者政権は内戦に勝利していきます。労働者階級が勝利していくために、新たな社会建設にとっても労農同盟が必要なのです。

社会建設の主体

 いま一つの問題は、農民階級の側からのプロレタリア革命の必要性についてです。いま、新自由主義攻撃の中で農民が生きていけなくなっていること。農民の未来は資本主義にはなく、資本主義打倒が喫緊の課題になっていること。新たな社会建設はプロレタリア革命と社会主義社会にしかないこと。農民も労働者階級といっしょに新たな社会建設の主体になっていくことが必要だ、と訴えました。
 「プロレタリア革命をやったら農民がどうなるか」という素朴な疑問も含めて、答えられるような内容をもたなければ、労働者階級と農民階級の相互からの労農同盟論が成り立ちません。理論的にも、実践的にもさらに磨き上げていかなければならない課題です。
 最初に、資本主義と農業・農民問題について。前述の論文では「資本主義は農業・農民問題を解決できない。それは共産主義社会に託された課題である」と言い切りました。そもそも資本主義における農業・農民問題とは何でしょうか。
 「資本主義における農業・農民問題」というのは、農業全般で資本主義的生産は可能なのかということです。農業全般で資本主義的生産が行なわれるのならば、農民階級は〈労働者と資本家〉の2大階級に分岐していきます。農業労働者と農業資本家に、つまり農民階級という存在そのものがなくなっていきます。
 マルクスが『資本論』を著した時代は、イギリスを先頭に農業の資本主義化がどんどん進んでいきます。自由主義段階の資本主義では、農民層がどんどん解体され農業労働者になったり、都市に出て他の産業の労働者になったりしていきました。こうした状況を分析して、マルクスもいずれ農民は〈労働者と資本家〉に分解され、農民階級そのものがなくなっていくと捉えていました。
 しかし、農民をすべて分解することができないまま、資本主義は帝国主義段階に突入します。農民を農民として残さざるを得ませんでした。それは資本主義のもとでは農業・農民問題を解決できなかったということです。資本主義では農業全般で資本主義的生産を行なうことはできませんでした。〈労働者と資本家〉関係の生産ではなく、農民階級の存在を温存する形で、資本主義の発展期を終えたのです。
(つづく)

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