三里塚に敵対する石毛博道らの 第3滑走路推進策動粉砕せよ

週刊『三里塚』02頁(0921号02面01)(2015/06/08)


三里塚に敵対する石毛博道らの
 第3滑走路推進策動粉砕せよ

(写真 成田空港円卓会議の最終回に運輸大臣だった亀井静香と握手する石毛博道【1994年10月 成田市】)

 元反対同盟員の石毛博道(芝山町菱田)らが、5月18日記者会見を行い、「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」なる利権団体を7月に設立する計画を発表した。パンフレットの内容は、補償金目当ての私利私欲そのものだ。石毛らは自らが住む菱田地域を第3滑走路の適地として掲げている。自分らの所に滑走路を持ってきて、買収対象地にしろという要求を出している。
 「国交省が滑走路を欲しがっている今がチャンス」「自ら声を上げない限り、このチャンスはつかめません。嗅覚です」と、公然と国に見返りをねだっている。
 他方、3500㍍の滑走路で移転を迫られる人、新たな騒音地獄に追い込まれる膨大な人たちの苦しみをまったく問題にもしていない。石毛らの案の通りなら、多古町の喜多地区〜牛尾地区および横芝光町まで、文字通り激甚騒音下になっていく。
 石毛らは「首都圏で90万回」という政府系シンクタンクの示した航空需要予測にすがっているが、恐慌の中の恐慌に突入し、アベノミクスの化けの皮がはがれる中で、こんな需要予測など絵に描いた餅(もち)だ。
 改定された日米安保ガイドラインは、民間空港の軍事使用を明文化した。航空需要が見込めない中、安倍政権のもとでの第3滑走路は軍用もにらんだ危険極まりないものなのだ。

NAAの手先

 さらに許せないのは、歴史と現実をねじ曲げて国や空港会社を擁護していることだ。
 「成田空港反対闘争で国側は反省しました」「国側は、失敗を認めて頭を下げ、強制収用の放棄を誓いました」。ふざけるな! それなら民家上空40㍍を飛ばすあの暫定B滑走路は何なのか。市東さんに騒音と排気ガスを強制する第3誘導路は何なのだ。どこに反省があるのだ。強制収用はなくなったか。市東さんの農地取り上げは農地法を悪用した新たな強制収用そのものではないか。
 5月30日には同じく元反対同盟員であった芝山町長・相川勝重が、後援会の総会で「第3滑走路実現にむけて取り組む」と述べ、石毛らの第3滑走路推進の策動を後押しすることを表明した。  成田の地盤沈下に焦り、利権あさりに走る石毛や相川らを許すな。国や空港会社の手先を弾劾せよ! 地域住民の怒りと結びつき、第3滑走路計画を打ち砕こう。
このエントリーをはてなブックマークに追加