全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 三里塚 沖縄の労働者と合流 沖大自治会選に勝利 東北大学・I

週刊『三里塚』02頁(0921号02面02)(2015/06/08)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 三里塚 沖縄の労働者と合流
 沖大自治会選に勝利
 東北大学・I

(写真 沖縄大学キャンパスで行われた5・18デモ【那覇市】)

 暑い日が続きますね。先月も記録的な暑さで、梅雨入り前に真夏を先取りしたような陽気です。力強い太陽の日差しの下、野菜もすくすく育ち、早くも夏野菜もケースに入りだしました。作物の植わっていない畑は照り返しで、育ってきた畑は湿気で、それぞれ違った暑さで汗だくになりながら初夏の農業は進みます。
 「復帰」から43年を迎えた今年の5・15沖縄闘争は決定的な地平を勝ち取りました。

ゼネスト訴えて

 第一に、三里塚闘争と沖縄の労働者階級との結合が本格的に開始されたということです。今日の沖縄に充満する辺野古新基地建設への怒りは、戦争への怒りと一体のものです。この怒りは安倍政権の打倒なくしては解決し得ないところまで行きついています。度重なる選挙や集会でたたきつけられる基地反対の声に対して、「粛々と」基地建設を進めると言い放つ安倍政権を打倒する力は、人民大衆の実力の闘いの中にこそあります。
 今回の沖縄闘争に反対同盟の萩原富夫さんと全国農民会議共同代表の小川浩さんが参加し、35000人が集まったセルラースタジアムでの県民大会でビラをまき、署名を集めました。
 こういった形で50年近くにわたって実力闘争を闘い抜いてきた三里塚闘争が沖縄労働者の前に堂々と登場することがいかに大きいことか。そして、その闘いの一環として沖縄での全国農民会議結成集会がかちとられたことが決定的です。
 第二に、IJBS労組の青年労働者を先頭に、階級的労働運動がゼネストを真っ向から訴えて沖縄人民の前に登場したことです。今、翁長知事の「日米安保の大切さはよく分かる」という発言に象徴されるように、「オール沖縄」勢力は選挙に勝ったという免罪符をもって本土と沖縄を分断し、人びとの怒りを議会という「おしゃべり小屋」へと押しとどめようと躍起になっています。
 私たちはこれに対し、国際通りデモで、セルラースタジアムからのデモで、労働者がストライキで、そして国際連帯の力で社会を変えることを真っ向から訴えて登場しました。
 沿道を行く人が、周辺の民家から顔を出した人が、県民大会に参加した人が次々に手を振り共感を表します。デモに合流する人も現れ、まさに沖縄の人びとの問題意識と呼吸しながら闘い抜くことができました。
 第三に、5・18沖縄大学キャンパス集会とそれに続く2年目の学生自治会執行部選挙が歴史的大勝利を納めたということです。沖大のキャンパスでの闘いは、沖縄ゼネスト情勢をそのまま反映したものになりました。 5・18沖大キャンパス集会は、教職員に阻止されキャンパス内に全国学生が一歩も入れないという昨年の状況から一変。キャンパス中央に全国の学生自治会の旗を林立させて登場し、沖大生の圧倒的な注目の中で学内デモも行うなど、解放的にうち抜かれました。沖縄の怒りを糾合する沖大自治会の闘いに、教職員は一切手出しすることができなかったのです。
 そしてこの集会が切り開いた地平は、ゼネストを真っ向から掲げ、赤嶺委員長―盛島副委員長の統一候補で闘い抜いた自治会執行部選挙への209という投票(信任156票)という決起に現れました。
 候補を先頭にしてキャンパス内を縦横無尽に駆け回り、一人ひとりの学生と討論を重ねて一票一票積み上げる。この中で一年間闘い抜いてきた自治会への信頼と主張の正義性、そして一人がキャンパスから立ち上がることがいかに決定的で情勢を一変させるかを示し、確認する選挙戦となりました。
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