戦争絶対反対を共に闘い安倍打倒の8、9月決戦へ 農地法裁判、最高裁決戦に突入! 8・10弁護団 上告理由書を提出 緊急5万人署名を全力で

週刊『三里塚』02頁(0925号01面01)(2015/08/10)


戦争絶対反対を共に闘い安倍打倒の8、9月決戦へ
 農地法裁判、最高裁決戦に突入!
 8・10弁護団 上告理由書を提出
 緊急5万人署名を全力で

(写真 憲法改悪阻止集会で、市東さんの農地取り上げに反対する3万人署名を呼びかける反対同盟と支援連【5月3日 横浜市臨港パーク】)

(写真 反対同盟は「第3滑走路有志の会」弾劾の記者会見で、最高裁・5万人署名の方針を発表した【7月29日 成田市天神峰】)


 日帝・安倍政権による安保・戦争法案、川内原発再稼働の攻撃に対して、日本全国から怒りのうねりが巻き起こっている。安倍政権を打倒する8、9月決戦の爆発は不可避だ。その先頭に立つ三里塚闘争においても、市東孝雄さんの農地法裁判における最高裁決戦が火ぶたを切った。8月10日、反対同盟顧問弁護団は、東京高裁・小林昭彦裁判長の不当判決を批判し尽くす上告理由書を最高裁あてに提出した。「最高裁・緊急5万人署名」にむけた賛同人の呼びかけに応じる決起が始まっている。追いつめられた国土交通省・成田空港会社(NAA)・自民党は「成田国際空港推進議員連盟」の総会を開き、成田空港の第3滑走路建設を求める攻撃を本格化させた。50年目に入った三里塚闘争は、安倍戦争政治との対決の最先端にせり上がっている。全力で市東さん5万人署名にとりくもう。今秋10・11集会を安倍政権打倒の集会として大成功させよう。

 8月10日、葉山岳夫弁護士を先頭とする反対同盟顧問弁護団は、市東さんの農地法裁判において、東京高裁・小林裁判長の不当判決を批判し尽くす上告理由書を最高裁あてに提出した。
 上告理由書は全4部、27の論点からなる222ページの渾身の書面だ。市東さんへの農地取り上げ攻撃が、裁判所を収用委員会の代行機関に悪用した事実上の強制収用攻撃であることを中心に、違憲・違法性を完璧に証明し、高裁判決を批判し切っている。
 これを前後して反対同盟は、7月19日の空港周辺地域一斉行動で、緊急5万人署名方針を打ち出し、7月29日の記者会見で発表した。
 まず何よりも最高裁決戦〜5万人署名は安倍政権・日帝寺田体制と真っ向から対決する最先端攻防であることをはっきりさせよう。
 その上で5万人署名は第一に、高裁・小林判決に対する怒りの署名だということだ。同判決は、最初から結論ありきの不当極まりない〝判決ならざる判決〟だった。「緊急・5万人署名」はこの高裁判決と寺田体制を串刺しにし、何としても市東さんが農民として生き抜く権利を守る闘いだ。
 第二に、「緊急」と打ち出して、攻撃の切迫性と全力で対決することを訴えている。最高裁段階に移った農地法裁判は事前の告知もない「突然の判決」となる。恒常的な決戦情勢に入ったということだ。このことから、反対同盟は「緊急署名」とした。
 第三に、署名実現のための賛同人呼びかけを新たに行っている。賛同人への協力要請は、団体、個人を問わず大々的に開始されている。8月3日、毎回、全国集会への参加を呼びかける「招請状」を発送している団体、個人あてに、「賛同人のお願い」を郵送した。すでにいくつかの団体、個人からの「承諾の連絡」が入っている。
 第四は、今回の署名運動を、市東さんの農地を実力で死守する陣形作りとして展開しようとしていることだ。三里塚闘争は来年50年を迎える。反対同盟は、今回の5万人署名を、「空港絶対反対・農地死守・実力闘争」を掲げる三里塚闘争の、安倍戦争政治と対決する最前線の拠点攻防へ飛躍させることを決意し、呼びかけている。
 この「最高裁・緊急5万人署名」に全力で応えよう。
 また、反対同盟は6月15日に始まった市東さんの耕作権裁判への取り組みを訴えている。この裁判は、NAAによる文書や署名、印鑑など数々の証拠の偽造を真っ向から暴露・弾劾する決定的に有利な闘いだ。市東さんも「必ず勝利して最高裁での闘いにも勢いをつけたい」と語っている。
 こうした三里塚闘争の前進に追いつめられ、自民党の「成田国際空港推進議連」は国土交通省、NAAと一体となって成田空港の第3滑走路推進へ公然と動き出した。この第3滑走路推進を粉砕する闘いがもう一つの正面戦だ。国交省幹部は「地元からの要望の声をもっと上げてほしい」と、三里塚50年の実力闘争への打撃感を吐露し、石毛博道、相川勝重らを動員した舞台裏を露呈している(記事別掲)。であるならば、「第3滑走路絶対反対」の住民の真の声を突き付けよう。

賛同人を呼びかけ
 事務局員 萩原富夫さん

 反対同盟は7月12日、事務局会議を開き、「最高裁・緊急5万人署名」の方針を決定しました。同29日の記者会見で発表しました。最高裁ですから通常、弁論は開かれません。「ある日突然判決」ということがありうるわけで、「緊急」と訴えることにしました。
 また、控訴審の「3万人署名」を上回る闘いをということであえて「5万人」としました。反対同盟は全国に呼びかけて絶対に実現する決意です。さらに今回「賛同人になってほしい」というお願いを新たにさせてもらいました。趣旨は、「自分が署名することから始めて、それに止まらず広く署名を集めてほしい」ということです。
 労働組合や農業・農民団体、市民団体などの組織にも広く訴えていきたい。そしてこの運動を通じて市東さんの農地を守る陣形をさらに強くしていきたいと思います。よろしくお願いします。

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