戦争法強行へ怒りを燃やし、労農同盟の力で 10・11三里塚の大高揚を 情勢開いた9・13闘争 三里塚の力で安倍倒そう

週刊『三里塚』02頁(0928号01面01)(2015/09/28)


戦争法強行へ怒りを燃やし、労農同盟の力で
 10・11三里塚の大高揚を
 情勢開いた9・13闘争
 三里塚の力で安倍倒そう

(写真 「戦争法案の参議院採決絶対阻止」国会闘争で発言する反対同盟の萩原富夫さん【9月13日】)


 日帝・安倍政権は9月19日未明、参議院本会議において安保戦争法案の強行採決を行った。9月上旬から巨万の労働者人民が連日国会前に押し寄せ、その勢いは高まっていった。とりわけ全学連、労組交流センターが主催した9・13闘争の圧倒的高揚が闘いの牽引車となり、「採決予定」を打ち砕いていった。安保法案破綻の危機に駆られた安倍政権は、9月19日、なりふりかまわぬ手段で安保法成立を強行したのだ。しかし、この暴挙は闘いの火に油を注いだ。闘いがこれから本格的に爆発することは必至だ。その最初の闘いこそ、「安倍政権打倒、市東さんの農地強奪粉砕」を掲げた三里塚10・11全国集会だ。人民の怒りを拡大し、反戦の砦・三里塚の地で「安倍政権打倒」の火柱を打ち立てる集会だ。さらに、戦争政治と一体の第3滑走路推進攻撃と対決する集会だ。9・10動労福島結成に続こう。11月労働者集会の1万人結集へつなげよう。

市東さんの農地を守り抜け

 9月14日から19日にかけ、国会正門前では戦争法参院採決絶対阻止の不退転の闘いが爆発した。中でも9・13国会前闘争が全情勢を牽引した。
 「闘えば戦争法を阻止できる、絶対に止める」――この共通の思いで、連日、数万の労農学人民が潮のように国会包囲闘争に決起し、安倍政権を追いつめた。職場・大学の仲間がかけつけた。現場で働く労働組合員や退職者が決起し、子ども連れのお母さんも数多く参加した。
 これに対して、安倍政権は16日午後6時から参議院特別委員会の開催を狙ったが、その策動は粉砕された。翌17日午前8時50分、特別委員会の鴻池委員長が、委員会会場を突然変更する〝だまし討ち〟にまで訴えて、委員会を開始し、法案の最終審議も行わないままに強行採決に及んだ。
 そして18日、参議院本会議を開催し19日未明、国会内外でうずまく怒りに包囲され、脅えつつ、採決を強行したのだ。
 安倍政権が労働者人民の怒りと闘いを恐怖していることを最も表したものこそ、警察権力による弾圧だった。抗議参加者を歩道に押し込めるために鉄柵を並べ、さらに機動隊の装甲車でバリケードを作った。集まった人びとは不当な規制に怒りを爆発させ、不当逮捕をものともせず、連日、鉄柵を突破し、車道を実力で解放する感動的な闘いを展開したのだ。
 一方、警察権力と結託し、全学連に襲いかかるSEALs(シールズ)防衛隊に労働者人民の怒りが広がった。
 9・19の安保法強行成立は、歴史的な闘いをやりぬいた労働者人民の怒りの火に油を注いでいる。9月23日には代々木公園で2万5千人が安保法・原発再稼働粉砕の闘いを成功させた。「闘いはこれからだ」「安倍打倒まで怒りを燃やそう」と決起を継続し、11・1労働者集会の成功に向かって歴史の歯車は回転している。

萩原さんが訴え

 採決攻防に先立つ9月13日、しゃにむに戦争法案の強行に突き進む安倍政権と対決して、全学連と全国労組交流センターが「戦争法案の参院採決絶対阻止!」の国会大行動を呼びかけ、3千人の結集で大高揚し、銀座デモを闘った。
 1千人を超える人びとが国会前や街頭でビラを見て駆けつけた。午後2時からの本集会では非正規労働者、全学連が発言に立った。闘う弁護士が、「若者は未来と生きることをかけて決起している。これを力にするのがゼネストだ」と呼びかけた。動労千葉の田中康宏委員長が「国鉄分割・民営化以来、労働者が非正規に突き落とされた。その行き着いた先が戦争だ。労働運動はストライキを闘いこれに立ち向かう」と述べた。
 動労総連合に結集する諸組合などの発言に続き、三里塚から駆けつけた萩原富夫さんが「来年で50周年を迎える三里塚闘争は反戦・反基地・反権力の砦だ」と訴え、「10・11全国集会を安倍打倒の集会として成功させよう」とアピールした。シュプレヒコールの後、日比谷公園霞門からデモに出発。長蛇のデモには沿道から次々と合流した。

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