9・19一斉行動 強行採決に怒りの声 賛同人署名が大きく前進

週刊『三里塚』02頁(0928号01面02)(2015/09/28)


9・19一斉行動
 強行採決に怒りの声
 賛同人署名が大きく前進

(写真 反対同盟一斉行動で辻立ち演説をする北原事務局長【成田市川上 9月19日】)

 9月19日、反対同盟の第29回目の空港周辺地域一斉行動が闘われ、大きな成果を獲得した。
 朝8時30分の意志統一で市東孝雄さんは、「今日の未明、安保法案が強引に可決・成立した。今の国会情勢、安倍政権のやり方を見ると三里塚への攻撃も強まると、気を引き締めよう」と呼びかけ、不当弾圧で逮捕者が出たことを弾劾した。「安保法案の問題、第3滑走路、騒音の問題で住民がどういう意見を持っているのか、よく交流してきてほしい。もうひと踏ん張り頑張りましょう」とあいさつした。
 支援の者から「賛同署名が大きな力を発揮している。一歩踏み込んで呼びかけてほしい。国会前などでも賛同署名に応じてくれる人が増えている。この協力者を大事にしていきたい」「10・11への参加を直接呼びかけよう。一人だけで参加するのに抵抗がある人にはできるだけのサポート体制もとったらいいと思う」などの意見が出された。
 今回の「反対同盟ニュース第24号」では、国会前闘争に連続的に参加した反対同盟の奮闘ぶりを紹介。一方、9月17日に行われた第3滑走路のための4者協議会の開催を弾劾した。特に4者協議会ではB滑走路の1000㍍再延長や深夜・早朝便の再規制緩和などが公然と議論されていることを暴露し、地域住民に注意を喚起した。支援連は、それぞれが「ニュース」と10・11集会に向けたカラービラを持って担当地域に出発した。
 北は利根川に近い成田市旧下総町から、南は芝山町の南部まで、広大な地域、部落に展開した。
 北原鉱治事務局長は成田市川上および多古町で辻立ち演説を行った。「安倍内閣による戦争法の強行を見て、みなさんはどう思われますか。成田の第3滑走路は軍事転用される恐れが強い。私たちとともに反対に立ちあがりましょう」「市東孝雄同盟員から農地を奪う攻撃に反対して下さい」と声を振り絞った。

カンパする人も

 旧下総町のある部落では、「約束した騒音対策も終わらないうちに新滑走路やB滑走路の1000㍍延長などとんでもない」と怒りの声。
 芝山町に近い多古町のある部落では、「反対同盟ニュース」を定期的に毎回読んでいる人がいて、支援者が署名への協力を依頼すると「ニュースを配ってくれているのはあんたか。これをずーっと読んでるんだ」と歓迎して、署名、賛同署名に応じ、カンパも出してくれた。
 午後5時に市東さん宅離れに再集合して、成果を報告し合った。
 多くの家で国会闘争が話題になったことが報告された。旧大栄町では、1971年の代執行阻止闘争に参加したり、仕事で故戸村一作委員長宅に行ったことがある、という人が署名と賛同署名に応じた。あちこちで第3滑走路への怒りの声が上がった。
 最後に萩原富夫さんがまとめを提起した。「賛同署名が7筆も集まった。前回の5筆より増えている。署名も86筆。着実に成果があがっていることを実感する。やはり2年4カ月にわたる地道な取り組みが重要だということを改めて確認したい」「10・11集会まで1カ月を切った。カラービラなどを今日以降もねばり強くまいて、10・11集会に周辺住民の参加を実現しよう」と締めくくった。来月の一斉行動は10月18日にして散会した。

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