深夜便のデタラメな拡大を許すな

週刊『三里塚』02頁(0937号02面06)(2016/02/08)


深夜便のデタラメな拡大を許すな


 成田空港問題に関する4者協議会は2月8日、成田空港で午後11時台に飛行した2014年度の深夜便(カーフューと呼ぶ)について報告書を発表した。それによると案件は全部で56件。「すべてについて問題はなかった」とした。
 しかし、これはデタラメだ。カーフューは、13年3月31日から実行された。従来、「急病人の発生」など緊急事態の時だけ認められていた11時台の飛行を「出発空港での遅延」「玉突きによる遅延」などにまで拡大して、夜の11時以降も飛ばしている。
 その結果、カーフュー案件は増加し、14年度の56件から、15年度は2月上旬までですでに61件に増えている。13年に取り決められた条件には「カーフュー運用が最小限となるよう航空会社を指導すること」が入っているが、これが有名無実化しつつあるのだ。特にLCCは、飛行機の使いまわしで運航を成り立たせているため、「玉突き」が頻繁に発生する。それがカーフューの増加に拍車をかけている。LCCのやりたい放題を許してはならない。
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