団結街道裁判 裁判長交代で更新意見 廃道は前代未聞の暴挙

投稿日:

週刊『三里塚』02頁(0939号02面05)(2016/03/14)


団結街道裁判
 裁判長交代で更新意見
 廃道は前代未聞の暴挙


 天神峰団結街道裁判が3月1日、千葉地裁民事第3部・阪本勝裁判長で行われた。裁判長が廣谷章雄から阪本勝裁判長に突然交代したため、この日は裁判長交代に伴う更新意見陳述が行われた。 更新意見陳述で弁護団は、本件争点の核心的問題をあらためて明らかにした。とりわけ、天神峰団結街道(成田市道)を廃道にしたことが前代未聞の暴挙であり違法・不当であることを鮮明にした。最大の問題は、市東さんが耕作している畑が団結街道に隣接して存在しているにもかかわらず廃道にしたということ。このことが前代未聞であったことを成田市当局が認めたこと。そして、廃道にするためには、すでに道路が一般の用に供されなくなっていることが条件である(道路法10第条1項)にもかかわらず、その要件が全く欠落していることなどを指摘した。
 廃道にする時点では団結街道は、1日150台前後の車が通行していた。市東さんのみならず一般の用に供されていたにももかかわらず、これを無視して廃道を強行したこと。廃道の要件は全く充足されておらず明らかに道路法10条に違反しているので、廃道処分は直ちに取り消されねばならないこと。しかも、廃道の決定が成田市議会で行われる前に、廃道を強行したことからして、まさに「結論ありき」の違法・不当な処分であったこと。国策・空港建設のためにはどんな違法・不法も許される、と言わんばかりの暴論は絶対に認められないこと等を、怒りを込めて阪本裁判長に突きつけた。
このエントリーをはてなブックマークに追加