住民の怒り無視して落下物を居直るNAA

週刊『三里塚』02頁(0939号02面06)(2016/03/14)


住民の怒り無視して落下物を居直るNAA


 2月23日、成田市4000㍍滑走路北側の私道に航空機から氷塊が落下し、住民に恐怖を与えた。成田空港を離着陸する航空機からの落下物は昨年だけで4件に達し、飛行直下に住む住民たちに危険を及ぼしている。「まかり間違えば生命にかかわる」という彼らの訴えは切実だ。にもかかわらず、落下物は減るどころか増える傾向にある。航空機からの落下物問題は、成田空港が開港してからの深刻な課題だ。そのため、太平洋を渡って陸地上空にさしかかる直前に車輪を出し、氷塊を海に落としてから着陸する方法がとられるようになった。
 ところが航空会社は現在、「海の上空で車輪を出すと空気抵抗が強くなり、逆に飛行機部品の落下につながる」などと言を左右にして対策の強化を拒否している。「航空機部品の落下がいやなら、氷塊の落下はがまんしろ」と言わんばかりのでたらめな態度に出ている。
 整備のための時間と費用を削って飛行直下住民の命を脅かすLCCはじめ航空会社、それを放置するNAAを許すな。
このエントリーをはてなブックマークに追加