市東さん農地法裁判の上告棄却策動粉砕しよう 9・7最高裁デモ・署名提出行動へ 国際連帯と労農同盟の深化で10・9集会の成功を

週刊『三里塚』02頁(0950号01面01)(2016/08/22)


市東さん農地法裁判の上告棄却策動粉砕しよう
 9・7最高裁デモ・署名提出行動へ
 国際連帯と労農同盟の深化で10・9集会の成功を

(写真 最高裁・農地法裁判と表裏の関係にある耕作権裁判で、千葉地裁包囲デモを闘った【7月11日】)

 米韓の「サード(高高度迎撃ミサイル)」配備、8月22日から始まった米韓合同演習による対北朝鮮、対中国の戦争挑発によって、朝鮮半島有事の危機が高まっている。安倍政権・稲田朋美防衛相は一体で、北朝鮮のミサイル発射に対する「破壊措置命令」を常時発令する方針を固めた。一方、日本で、韓国で、世界で、革命的情勢が成熟している。日帝・安倍政権も韓国パククネ政権も政治的危機に立たされている。天皇アキヒトの「生前退位」の要求は、この情勢に対して天皇制を延命させ、人民を戦争に動員し、帝国主義支配体制の救済・強化をもくろむ反動攻撃だ。反戦・反権力の砦・三里塚への攻撃の強まりもこれらと一体だ。市東孝雄さんの農地強奪攻撃が、農地法裁判での最高裁による上告棄却策動として強まっている。軍事使用のための第3滑走路推進攻撃に対する闘いも決戦情勢に入っている。戦争情勢と対決する11月共同行動と連帯し、9・7最高裁闘争へ。8月末〜9月第3滑走路・4者協議会を粉砕し、10・9全国集会へ。

5万人署名を集めよう

 三里塚闘争は、アジア侵略のための国際空港建設という、日帝の第1級の国策を50年間にわたって阻止し続け、未だに完成させていない全人民の闘いの砦だ。それは、動労千葉との40年以上にわたる労農連帯の深化、韓国・民主労総との10年にわたる国際連帯の蓄積とあいまって日帝の支配体制を食い破る全人民反乱の震源地となっている。 朝鮮半島に対する米韓日の戦争突入体制の強まりは、三里塚への拠点破壊攻撃と一体だ。最高裁による市東さんへの農地強奪攻撃の強まり。軍事使用を明白に意図した第3滑走路攻撃の激化は、戦争情勢と結びついている。国際連帯と労農同盟の深化でこの三里塚を防衛し、反戦闘争の拠点として発展させる闘いに断固として決起しよう。
 まず、9・7最高裁包囲デモ・第3次署名提出行動に立とう。市東さんの農地法裁判での昨年6・12東京高裁不当判決をはね返すため、最高裁に上告したのが昨年8月10日だ。それから1年を経過した。基本的に弁論が開かれない最高裁においては、予告なしの決定が通例だ。つまり、いつでも農地の強制収用判決が下されうる緊迫した情勢に入っているということだ。
 9・7闘争は、この最高裁(第3小法廷・大谷剛彦裁判長)に対して、全人民の怒りをたたきつける闘いだ。午後1時30分東京永田町の星陵会館に集まり、最高裁包囲のデモ・署名提出行動をやりぬこう。(要項別掲)
 もう一つの決戦が、第3滑走路をめぐる攻防だ。8月末〜9月初めに4回目の「4者協議会(国、NAA、県、地元9市町)」が開かれようとしている。ここでは第3滑走路の位置決定が画策され、騒音コンター図(騒音分布図)も発表される、とされている。
 この「4者協議会」に対して、周辺住民と連帯した巨大な怒りの声をたたきつけなければならない。石毛博道、相川勝重、地元土建業者ら利権団体は、「もっと地元からの声をあげろ」「反対の声を抑えろ」との国交省からの圧力で、地区別勉強会の策動を開始した(7月23日横芝光町、8月27日成田市下総地区)。
 石毛らは「第3滑走路計画は簡単にはいかない」と嘆いているという。その焦りのため、「勉強会」と称して住民を第3滑走路推進運動へ取り込もうとしているのだ。これに対して反対同盟、支援連絡会議は断固対決して粉砕する決意だ。9・7最高裁闘争へ立ち上がろう。「4者協議会」粉砕へ前進しよう。
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