第3滑走路への4者協許すな 反対同盟が40回目の行動

週刊『三里塚』02頁(0950号01面03)(2016/08/22)


第3滑走路への4者協許すな
 反対同盟が40回目の行動

(写真 周辺一斉行動で住民と語り合う太郎良陽一さん【8月21日 成田市下総地区】)


 8月21日、反対同盟と支援連による第40回目の空港周辺地域一斉行動が闘われた。9・7最高裁闘争、第3滑走路「4者協議会」の開催の切迫という情勢の中、支援連の仲間が緊張した面持ちで集まって来た。
 朝8時半からの打ち合わせで萩原富夫さんが「住民に向けてしっかり4者協議会開催の策動を弾劾しよう。9・7の最高裁デモを三里塚らしい闘いとして展開しよう」と呼びかけた。市東孝雄さんは「うちの畑の隣の花植木センター跡地に成田市場が移転する話が具体化している。航空客だけでは立ち行かない成田空港が農産物や海産物の輸出なども使って生き残りを図ろうとするあがきだ。住民の人たちには第3滑走路を含め空港の真実を伝えて理解を広めよう」と訴えた。
 9時過ぎ、「反対同盟ニュース」第35号、「緊急5万人署名賛同ニュース」第15号を抱えて、担当地域に出発した。反対同盟事務局の太郎良陽一さんは、下総地区へ向かい、知り合いになった中年女性の家にあげてもらい、漬物の接待を受けつつ話を聞いた。「騒音がどんどん東側の方まで拡大している」という批判が出た。

写真展が契機に

 また、成田市公津の杜で開かれた「福島菊次郎写真展」で署名してくれた人の家も初めて訪ね話し込むと、「なぜ元反対派が第3滑走路を推進するのか」と石毛博道らを批判する声を聞かせてくれた。
 多古町を担当している支援連の仲間は、同じく写真展で署名してくれた人を訪ねるとその女性は、「何か集まりがあったら参加してみたい」という支援の気持ちを語った。
 午後3時30分、市東さん宅離れでそれぞれが成果を持ち寄り報告し合った。全体として第3滑走路への怒りの声が高まっている様子と「反対同盟ニュース」への関心をはじめ、一斉行動が住民に定着している様子が口々に報告された。
 一方で、石毛らが「第3滑走路推進は簡単ではない」と焦っている姿が報告された。それとともに、「成田第3滑走路実現を目指す有志の会」が7月23日横芝光町で「勉強会」なるものを行い、8月27日には成田市下総地区での開催を画策していること、さらに7月中旬、3回目のパンフレット=「よくわかる成田第3滑走路」なるものを作成して、住民に配布を始めた動きも報告された。
 3年以上にわたる一斉行動の闘いで同盟側からの情報が先に浸透していいる。「この闘いで、奴らは焦っている。さらに行動を拡大して第3滑走路策動に止めを刺そう」と全体で確認した。次回を9月18日に決め終了した。
 この後一同は、場所を移して慰労会を開催し、秋の激闘へのエネルギーを充てんした。(2面に記事)

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