獄壁越え星野さんと交流 9・4徳島刑務所行動を闘って

週刊『三里塚』02頁(0951号02面07)(2016/09/12)


獄壁越え星野さんと交流
 9・4徳島刑務所行動を闘って

(写真 星野文昭さんと連帯した9・4徳島刑務所包囲行動)

 徳島刑務所包囲行動は今回で4回目である。その方針は星野文昭さん奪還まで、何回でも継続することに核心がある。だから星野さんは必ず奪還できると確信した3日間の行動でした。9月3日に星野救援会の総会、4日に徳島刑務所包囲デモ、5日には面会行動を闘いました。
 「星野さんを70歳までに取り戻す」と誓った言葉は星野暁子さん、全国の各救援会みんなの決意と行動を揺るぎないものにしました。台風接近による断続的な雨の中、430人以上のデモ参加者の一人ひとりの怒りの顔が星野さんへの思いとなって、獄壁を突き破り、星野さん・受刑者のみなさんへとつながった感激の瞬間でした。
 今回の行動で特に強調したいのは、この間の徳島救援会の活動内容の迫力です。青年労働者の生き生きとしたパワーが全救援会をけん引したと思っています。「本当にごくろうさまでした」と言葉をかけたいです。何よりも新しい方針――徳島市内デモ、4日早朝、徳島医療福祉労組門前闘争への参加呼びかけに全員が奮い立ちました。
 このことは「階級的労働運動とは何か」「党と労働組合の一体的建設とは」「階級的労働運動と星野闘争の一体性」が実践的に貫かれた路線の表現であると思います。職場闘争を基礎にした「労働の奪還」が生きた行動として貫徹されたのです。
 もう一つ、重要な闘いは世界の獄中者(アメリカ、韓国、トルコ)と連帯した共同闘争の発展です。
 星野闘争が世界革命の一翼を担う現実が生まれたと思います。
 星野闘争が階級的労働運動と一体的に推進―発展してきた何よりの証拠が星野絵画展の全国的な開催と各地区での救援会の結成です。今回室蘭、静岡など3地区の救援会結成の報告がありました。これで全国の救援会は33カ所となりました。
 そのことは星野闘争の1000万人との結合=労働者階級の組織化として貫徹されています。市町村レベルまで、面の組織化として貫かれています。そして、階級的力は、確実に全証拠開示――再審運動として強力に発展しています。
 最後に星野さんが言っている「権力・刑務所・裁判所が星野をもうこれ以上、獄中に閉じ込めておくことができない階級的力」が確実に作られつつあると思います。
 一人ひとりのあと一歩です。今後も自らの立つ地盤を一つひとつ固めて、活動を広げ続けていきます。
(三里塚現闘・岸本豊和)
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