10・9 改憲・戦争の安倍打倒、朝鮮戦争阻止! 反戦の砦=三里塚全国集会へ 市東さんの農地死守! 第3滑走路阻止しよう

週刊『三里塚』02頁(0952号01面01)(2016/09/26)


10・9 改憲・戦争の安倍打倒、朝鮮戦争阻止!
 反戦の砦=三里塚全国集会へ
 市東さんの農地死守!
 第3滑走路阻止しよう


 朝鮮戦争攻撃が切迫している。米支配階級を代弁する「ランド研究所」は7月末、「中国との戦争」と題する研究報告を出し、「米と中国との戦争はありうる」としたシミュレーション結果を示した。こうした人類生存の危機に対し、11月日韓国際共同行動の呼びかけ文は「世界を守る力は労働者階級の国際連帯以外にない」と全世界に訴えた。参戦で生き残りを図る日帝・安倍政権への怒りが沸き起こっている。三里塚50年は歴代政権の戦争政策を打ち破る闘いだった。反戦の砦を破壊することを目的とした市東孝雄さんへの農地強奪攻撃、第3滑走路攻撃との対決こそ最先端の闘いだ。10・9全国集会に全力でを結集しよう。反対同盟のアピールを掲載する。

最高裁決戦に勝利を
 敷地内・東峰 萩原富夫さん

 10・9集会の成功を考える上でも7月3日に行った三里塚闘争50年の闘いの意義を再確認したいと思う。あの集会の成功に勇気づけられた。あらためて国策を阻み続ける50年の闘いの重みを実感するとともに、これをさらに発展させ、広げなければいけないと決意した。
 安倍政権の戦争政治の強まりの中で、労働者・農民・人民の闘いへの攻撃が加えられてきている。参議院選が終わったとたん、沖縄・高江でのヘリパッド工事が再開された。抗議行動によって陸上での物資搬入が難しくなったため、今現在、自衛隊のヘリコプターによる物資の搬入ということまで強行されている。
 また、9月16日には、辺野古の埋め立て承認をめぐる裁判で、2013年に市東さんの農地取り上げ判決を行った多見谷寿郎裁判長が、国側全面勝訴の判決を行った。反原発闘争に対しては経済産業省前テントの撤去も強行された。10・9集会の最大の課題は、市東孝雄さんの農地法裁判での最高裁上告棄却阻止、軍事目的を伴った第3滑走路建設攻撃を粉砕することだが、こういう攻撃が来ていること自体、今述べた安倍政権の住民運動圧殺攻撃の一環だと思う。
 また、市東さんの農地を守る闘いはすべての農民の抱える問題に通じる。安倍政権のもとでTPPを推進し沖縄のさとうきび、北海道では牛乳の問題などあらゆる面で農民に攻撃が加えられようとしている。今度の臨時国会でもTPPの強行採決が言われている。市東さんを先頭に「農地は命」と叫んで農業を守る闘いこそが人民にとって大切な闘いだと思う。
 「国策である空港によって地域は潤うんだ」という論理で進められる第3滑走路の建設という政策に対して、私たちは農地が大事なんだ、命を大事にしない今の安倍政治に対して、自然破壊を許さない闘いとして対決する。
 市東さんの闘いは命を奪う安倍政治との闘いだ。私たちが世の中を変えると言って新たな社会を展望する時、このような命を大切にするという視点はやっぱり一番大事なところ。「利益を生まない命に価値はない」と言わんばかりの相模原事件やヘイトスピーチのばっこを断じて許してはならない。
 三里塚は50年という長きにわたって命がけの闘いを展開してきた。その闘いの上に、現在の勝利が切り開かれてきている。一回りも二回りも大きく、広く三里塚闘争陣形を拡大したい。
 市東さんの最高裁決戦、農地決戦がまったなしだ。私は沖縄、福島の闘いと連帯し、体を張って、人生をかけてこの闘いの先頭に立つ。10・9集会への大結集をお願いします。

農民の未来のために
 事務局長 北原鉱治さん

 今何よりも懸念しているのは、安倍政権による戦争政治だ。朝鮮情勢などニュースをみると危機感を感じる。三里塚闘争は反戦平和をかかげて一歩もゆずらず闘いぬいてきたと自負している。それだけに第3滑走路の問題は成田空港の軍事転用問題として深刻だ。戦後「二度と戦争をしないと」誓った決意をかみしめなければいけない。われわれには子供や孫たち若者を悲惨な戦争に導いてはならない責任がある。
 市東孝雄さんの農地を国は再び権力によって奪おうとしている。親子三代百年にわたって耕してきた農地がなぜ奪われなければならないのか。農地を奪われることは農民にとって命を奪われることと同じだ。TPPを含め今日本の農民はますます生きられなくなっている。市東さんの農地を守る闘いは日本農民の未来を守る闘いだ。ぜひとも10・9現地全国総決起集会への大結集をお願いします。

労農連帯で闘おう
 事務局員 伊藤信晴さん

 最高裁の上告棄却策動を粉砕して、市東さんの農地を守る決戦が煮詰まっている。第3滑走路建設という形で軍事空港を狙う攻撃もかけられてきている。全国の農民が生きられない中で、TPP攻撃が強まっている。
 今まさに、北原鉱治事務局長がくり返し強調しているように、「世の中を変える闘い」が切実に求められている。
 そこには労農連帯という王道がある。分割民営化、非正規化、外注化に反対して不屈に闘いぬく動労千葉、被曝労働を拒否して反原発闘争をけん引する動労水戸などを始めとする労働者階級の闘いと、農民・三里塚闘争が結びつく中に展望を見いだせると思う。
 9月7日、最高裁の第3小法廷・大谷剛彦裁判長に対して、初めての包囲デモをやり、第3次の署名提出を行った。農地法によって農地を奪うという、普通では考えられない攻撃に安倍政権が出てきていることも、労働者を生きられなくする攻撃と一体だ。この攻撃に対決して真っ向から闘う市東さんの姿を見ると、同じく生きられない260万農民の先頭に立って、農業切り捨て攻撃と対決していると感じる。
 第3滑走路攻撃に対しては、1983年3・8分裂で脱落していった石毛博道や相川勝重の敵対を許してなるものか、という思いが強い。脱落しただけでなく、利権めあてにここまで転落した彼らの策動を許さない。
 反対同盟は3年5カ月にわたって、故萩原進さんの提起した周辺一斉行動を継続してきた。この地道な取り組みの手応えを感じている。石毛らがパンフを作って宣伝を試みているけど、それより先に反対同盟の訴えが住民に届き関係も深まっている。第3滑走路は阻止できると実感している。
 7月3日、50周年の記念集会を成功させた。それを土台にさらに三里塚闘争の飛躍をかちとっていきたい。
 最後に訴えたいのは安倍政権の戦争攻撃との対決だ。朝鮮戦争・改憲攻撃が強まっている。反戦の砦・三里塚と労働者、農民が闘いの先頭に立てば、これらの攻撃も阻止できる。10・9集会の成功をバネに沖縄・福島と連帯し、今秋から来年の決戦に向かいたい。

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最高裁の強制収用を許さない! 第3滑走路粉砕!安倍政権打倒!
10・9全国総決起集会
【日時】10月9日(日)正午
【会場】成田市東峰・反対同盟員の畑
【主催】三里塚芝山連合空港反対同盟
《行き方》京成成田駅前に、会場までのマイクロバスを用意します ■11時20分発→11時40分到着予定 ■車の場合は、成田インターから国道295号線に入り、芝山町(空港)方向。成田東武ホテルの交差点(「取香橋」)を左折、東横イン(ホテル)を過ぎて三叉路を右折

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