反対同盟の発言

週刊『三里塚』02頁(0953号01面02)(2016/10/10)


反対同盟の発言

「農地は命」合言葉に 基調報告 萩原富夫さん

 今年三里塚は、何よりも50周年の7・3集会を成功させ、集会参加者、発言者、それぞれの「三里塚」が、現在進行形の「今の三里塚」とつなげることができた。さらに5万人署名の前進で市東さんの農地死守の決戦を勝利的に闘ってきた。そして「農地は命」を合言葉に市東さんの署名を訴え、新たな出会いと支援・共闘を求めて幅広く運動を進めていく。第3滑走路建設との闘いが正念場を迎えている。9月末に発表された計画案は、空港敷地を1000㌶拡張するといデタラメものだ。約200戸が強制移転、新たに約2000世帯が騒音下に入る。騒音下住民は怒っている。住民にとっても、最大の問題は発着時間の3時間拡大だ。夜間飛行制限を午前1時から5時に縮小するという。これは、24時間空港化だ。われわれはただちにこの暴挙を弾劾する宣伝活動を行い、住民への決起を呼びかけている。この北総の豊かな農地と里山を守る。安倍強権政治による人民の闘いへの攻撃が強まっている。沖縄・福島で攻撃が強まっている。朝鮮核戦争阻止へゼネストを闘う韓国・民主労総に連帯し11月国際共同行動へ。

私の生き方貫く 敷地内 市東孝雄さん

 最高裁はいつ判決が出るか分からない。私はどんな判決出ようとここに残り闘い続ける。その時はここにいる皆さんも一緒になって闘っていただきたい。空港利権に群がっている土建屋とか不動産屋、商工会連中の策動を許さない。私にできる闘い方、それは自分の生き方を貫くこと。労働組合、市民運動、国策と闘う福島、沖縄、そして三里塚、一つの闘いとして闘い続ける。三里塚は不滅です。Tシャツの背中に染めぬいたおやじの言葉「闘魂ますます盛んなり」で闘う。

若者戦場に送るな 事務局長・北原鉱治さん(メッセージ)

 先ごろ第3滑走路計画やB滑走路の1000メートル延長、そして夜間の飛行時間をさらに延長するという計画が、国や、空港会社から出されました。とんでもない話です。
 いったい政府や空港会社はこの50年を反省しているのでしょうか!
(中略)
 そもそも農民から農地を奪って、この豊かな北総台地に空港をつくろうということは初めから間違いなんです。間違いの上にさらに間違いを重ねればどうなるのかは、火を見るよりも明らかです。反対同盟の闘いはやっぱり正しかった。こんな無謀な計画は絶対許してはならない。さらに市東さんの農地をめぐる闘いも正念場です。(中略) 反対同盟は50年間絶対反対で闘ってきました。そして今も健在です。安倍政権の強引な政治は必ず戦争に向かいます。国策と対決する闘いは戦争反対の強い信念をつらぬくこととひとつでした。未来をになう子や孫たちを戦場に送らないために、皆さん力を合わせてともに闘いましょう。

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