市東さんの農地死守・第3滑走路粉砕へ闘おう

週刊『三里塚』02頁(0953号01面03)(2016/10/10)


市東さんの農地死守・第3滑走路粉砕へ闘おう


 10・9集会での反対同盟集会宣言、第3滑走路計画弾劾声明を掲載します。

10・9集会宣言

 我々は、先に開催した三里塚闘争50周年集会の成功のうえに、本日、「最高裁による強制収用許すな! 第3滑走路粉砕! 安倍政権打倒!」を掲げて、この地に集まった。
 ここ、「清水の畑」は、二期工事の完成をど真ん中で阻み続ける反対同盟・東峰部落の勝利の証だ。
 我々は三里塚の基本路線の勝利性を確信し、50年の真価と飛躍をかけ、あらためて空港粉砕・安倍打倒の闘いに立ち上がることを宣言する。
 何よりもまず、市東孝雄さんの農地強奪攻撃を断固として迎え撃つ。
 市東さんの農地を死守する闘いは、市東さんの「命と生活」を守ると同時に、日本の農業・農民を防衛する橋頭堡であり、TPP攻撃を打ち破る最先端だ。5万人署名達成へさらに猛然と前進し、全人民の「市東さんの農地を守れ」の声で最高裁を包囲しよう。
 大木よねさんへのだまし討ちや岩山鉄塔破壊、団結街道封鎖、現闘本部夜襲のように、裁判所も結託した国家総がかりの卑劣なやり方で農地を奪うことなど断じて許さない! 正義は我にある。「農地はわれらが命」を合い言葉に、農地の強制収用と闘う広範な人民の闘争陣形を構築しよう。
 そして、第3滑走路推進攻撃との対決だ。50年前とまったく同じ住民無視の極みであり、正当性など1㍉もない。成田市で、芝山町、多古町、横芝光町で住民の怒りの声が噴出している。
 人の命か空港か。住民の暮らしや健康と「空港の機能強化」が相容れないことは明らかだ。我々は3年6カ月にわたって周辺住民と築いてきた連携をさらにうち固めて闘う。「国策」事業の利権に群がり、国や空港会社と一体になって推進役をかってでる輩を許さない。戦争法成立を背景にした軍事転用のための第3滑走路を住民とともに絶対に粉砕する。
 そして、辺野古新基地建設を阻止する沖縄のたたかいと連帯し、農地死守・実力闘争の爆発をかちとる。福島の人びとと共に全国の原発再稼働阻止、すべての原発廃炉へたたかおう。TPPの批准粉砕へたたかおう。韓国・民主労総をはじめとする世界のたたかう人々と連帯し、戦争をとめよう。労働法制改悪、非正規・外注化と闘う労働者と連帯し、安倍政権の国策や差別とたたかう全国の人々と連帯して大きく輪を広げ、「三里塚から世の中変える」たたかいに立ち上がろう。

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第3滑走路計画弾劾声明

 9月27日、国土交通省、NAA、千葉県、地元自治体からなる「4者協議会」は、第3滑走路の位置とB滑走路の1000㍍延長、深夜・早朝便の3時間延長を事実上決定した。
 4者協議会は、決定とほぼ同時に、芝山町、多古町、横芝光町での「説明会日程」なるものを発表し、決定からわずか半月で「住民への説明はすんだ」と強弁して、用地買収〜土地取り上げへ手続きを進める意志を示した。この計画は新たに200戸もの家屋を強制移転させるものであり、2000戸もの家をあらたに騒音地獄に叩き込むものだ。突如、空港敷地に組み込まれた人びとの怒りを想起してみよ。健康被害とイコールである騒音地獄への憤怒を想像してみよ。反対同盟は断固反対し、粉砕することを宣言する。
 相川勝重芝山町長は、9月定例町議会で「町民への説明にだらだらと時間をかけることはしない」と言い放った。9月30日の成田空港対策協議会の意見書では「公共事業の手続きにのっとり土地収用制度を適用すべき」とまで書いた。50年前の空港計画内定〜閣議決定〜「官製説明会」〜強制収用へと向かった住民無視のやり方とまったく同じではないか。
 われわれは噴出する騒音下住民の怒りの先頭に立つ。10月3日に行われた「成田空港騒音対策地域連絡協議会・常任理事会」では、「内陸空港である成田はそもそも他の国際空港と違う」と〝空港間競争など住民に関係ない!〟との告発が行われた。また、芝山町でも住民の決起が始まっている。
 「2030年に航空需要が50万回に」なる国交省、NAAのデマを信じる者など誰ひとりとしていない。「命より金もうけ」を追い求める支配層が、喰うや喰わずの労働者・農民・住民を踏みにじって、生き残りを図ろうというのが事の真実だ。空港利権に群がる土建屋・不動産屋・航空会社などのために「住民は死ね」というのか。
 われわれは騒音下住民の決起とともに、第3滑走路、B滑走路の1000㍍延長、深夜・早朝便の延長を断固粉砕する。
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