全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 全国から現地へ 全学連三里塚現地行動隊長 東北大学・今井治郎

週刊『三里塚』02頁(0960号02面03)(2017/01/23)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 全国から現地へ
 全学連三里塚現地行動隊長 東北大学・今井治郎

(写真 12・4緊急現地闘争を闘う現地行動隊【成田市 天神峰】)

 2017年、51回目の新年を迎えた三里塚闘争は、1月9日の旗開きから闘いを開始しました! 今年は市東さんの農地への強制執行と対決する掛け値なしの決戦です。強制執行阻止決戦本部(市東さん宅はなれ)が新たに立ち上げられ、日々闘いの報告と呼びかけを発信しています。毎日の三里塚の闘いをつかみ、現地に結集してともに闘いましょう。反対同盟は1・30―2・14―3・2と連続的に千葉地裁を包囲する闘いに立ち上がります。ここに隣の仲間を連れて、大挙結集しよう! そして何より、旗開きで市東さんから発せられたように、「一人ひとりが市東孝雄になって」闘いましょう! 全学連現地行動隊は今年から新たな仲間を加え、その先頭で闘う決意です。
 今日の成田空港の姿は、世界中でガラガラと音を立てて崩れだした資本主義の姿そのものです。「年間50万回発着」という数字をデッチあげ、「空港の発展なくして地域の繁栄はない」という嘘を振りまく一方で、市東さんが100年耕し続けてきた豊かな農地を奪い、第3滑走路と飛行時間延長で住民を騒音地獄にたたきこんで殺していくという転倒したあり方。これは「アメリカの労働者を守る」と言って登場しながら排外主義と戦争に突き進むトランプや、「働き方改革」の名で民営化・外注化で人間労働を破壊し、沖縄への基地建設、福島への帰還強制で民衆を殺す安倍とまったく同じじゃないか!

住民の反乱開始

 今、空港周辺の住民たちが目に見える形での反乱を開始しました。第3滑走路の敷地にかかる農家では公然と絶対反対の声が上がり、65回を数える説明会は怒りの渦で包まれ、部落としての反対決議も上がり始めています。これは3年半欠かさず行ってきた毎月の一斉行動がつくってきた地平です。市東さんの闘いが、空港反対で半世紀にわたって闘ってきた三里塚の「土地の記憶」を呼びさましているのです。
 2017年、この闘いをもう一段押し上げるのは、全国から現地に駆けつけ、ともに闘うみなさんの決起です。強制執行阻止の闘いと、第3滑走路計画を粉砕する闘いは不可分一体です。市東さんへの農地強奪と同じ質を持って、第3滑走路は周辺住民に襲いかかります。反対同盟と全国・全世界の労働者・農民・学生が市東さんの農地をいかに守り闘うか、それはそのまま第3滑走路で土地を奪われる人に対する連帯です。そして、そこで決起してくる人たちが空港を包囲し強制執行を阻止する陣形になっていくのです。
 立ち上がり始めた人びとの闘いを一人のものにせず、全国の闘い、階級全体の利害とすればこそ、国を向こうにして闘いぬくことができます。全国の仲間が現地に訪れ、三里塚の闘いを豊かに語ることが、市東さんと、周辺住民と団結する最大の力です。
 韓国でパククネを追い詰める労働者・農民・学生・小店主まで巻き込んだ1千万人の決起は、昨年11月30日の民衆ゼネストを自ら「違法スト」と宣言しながら闘う民主労総が核となって闘う中で生み出されました。最高裁決定で市東さんの農地を奪うことが法になったのならば、そんな法は打ち破る闘いに決起しようじゃないですか!
 2・14審尋で強制執行停止をかちとり、3月26日の三里塚全国集会までにどれだけの陣形をつくれるか、それが市東さんの農地決戦の最大の焦点です。数千数万の実力決起で強制執行を止めよう! 1・30―2・14―3・2千葉地裁包囲行動に総決起し、3・26全国集会への大結集を実現しよう!
このエントリーをはてなブックマークに追加