団結街道裁判 証人全員採用を 前例ない廃道処分を弾劾

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週刊『三里塚』02頁(0963号02面03)(2017/03/13)


団結街道裁判
 証人全員採用を
 前例ない廃道処分を弾劾


 2月28日、天神峰団結街道裁判が千葉地裁民事第3部(阪本勝裁判長)で行われた。この裁判は、市東孝雄さんが農作業のため日常的に使用し、かつ1日150台の車が通行していた団結街道を廃道にした処分が違法・不当であることを認めさせ、処分を撤回させるための裁判だ。
 成田空港建設のために使用中の市道を廃道にした前例がないことは成田市・NAAも認めざるを得なくなった。前代未聞の暴挙を成田市の判断で行ったことが裁判の中で明らかになったのだ。では、いつ誰がどのようにその決定をしたのか。
 今回の法廷もこれを立証するための証人採用をめぐる攻防戦となった。証人採用問題だけの弁論が今回ですでに3回目になるが、この日も阪本裁判長は証人採用の決定を出さなかった。「採用を早く決めろ」と怒りが叩きつけられた。これは明らかに証人調べをやらないために採用問題を引き伸ばしているとしか、考えられない。
 原告の反対同盟側からは、廃道にした最高責任者である小泉成田市長をはじめ、市議会で廃道決定を強行した成田市土木部長やNAAの職員など敵性証人5人、原告側は本人の市東孝雄さんをはじめ5人を申請している。どれも重要な証人であり全員の証人調べを行え、と今回も裁判長を徹底追及した。
 「証人調べは必要ない」と逃げる被告・成田市やNAAを露骨に救済しようと策動する裁判長を徹底弾劾し、10人全員の証人採用をかちとろう。
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