３・２６集会　成田・赤坂公園に７８０人
　市東さんとのスクラム固く労農連帯で強制執行阻止を
　〝第３滑走路を粉砕しよう〟

　三里塚芝山連合空港反対同盟は３・26全国総決起集会を開催し、「軍事空港絶対反対・農地死守・実力闘争」の原則を守り続けてきた三里塚こそが朝鮮戦争の急切迫と対決し、安倍打倒の先頭に立つ決意を表した。そして、市東孝雄さんの農地強奪強制執行を阻止する新たな請求異議裁判署名運動を呼びかけた。職場・キャンパスの仲間との団結を拡大する武器として活用しよう。周辺住民・空港内労働者を獲得し、成田をゼネストの拠点にしよう！　あらゆる弾圧を粉砕し、前進してきた１〜３月の闘いの勝利の上に、大胆に新歓闘争に攻め上ろう。（発言要旨別掲）

　３月26日、反対同盟が主催する全国総決起集会が成田市赤坂公園で開催された。氷雨が降りしきる中、全国から７８０人が参加し、成田ニュータウンのメイン通り約２・３キロをデモ行進した。
　本集会に先立ち、全国労組交流センターと全学連が前段集会を行った。今井治郎さん（全学連三里塚現地行動隊長）の司会で、東京労組交流センター事務局長の小泉義秀さんが基調を提起。動労神奈川、京滋労組交流センター、自治体労働者、赤嶺知晃沖縄大学学生自治会委員長（全学連副委員長）、作部羊平京都大学全学自治会同学会委員長（全学連書記長）が決戦に突入した三里塚闘争勝利に向け意気高く決意を表明した。
　正午、婦人行動隊の木内敦子さんの司会で本集会が開会した。

雨をつき集会

　冒頭、主催者あいさつを反対同盟事務局の伊藤信晴さんが行い、北原鉱治事務局長の「全国のみなさんに、市東さんへの一層のご支援をよろしく」とのメッセージを紹介し、戦争にむかう安倍政権に真っ向から立ち向かい、第３滑走路建設阻止、市東孝雄さんの農地を守る決戦への総決起を呼びかけた。
　続いて、萩原富夫さんが基調報告を行い、強制執行阻止の新たな署名運動を提起した。
　連帯あいさつの最初に、田中康宏動労千葉委員長が、ＪＲ大再編と対決し階級的な労働運動の復権、労農連帯のさらなる強化をかちとる決意を語った。関西実行委に続いて、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部の西山直洋さんは、春闘で安倍打倒、共謀罪反対の政治ストライキを行うことを宣言し、三里塚現地に青年を結集させる決意を語った。
　反対同盟顧問弁護団が登壇し、事務局長の葉山岳夫弁護士は、請求異議訴訟、耕作権裁判、やぐら裁判の勝利的地平について明らかにし、実力闘争を闘う労農学市民と固く団結して強制執行阻止へ闘う決意を表明した。
　「市東さんの農地取り上げに反対する会」と各地の「農地を守る会」が登壇した。動労水戸の木村郁夫書記長は、「守る会・茨城」の会員を拡大し実力闘争を闘う決意を、群馬合同労組中央タクシー分会長は絶対反対で闘う空港内労働者の仲間を獲得する決意を語った。
　雨にあられが混じる中、全国農民会議がのぼりを林立させて登壇。代表して岡山支部の内藤大一さんが発言した。福島からは椎名千恵子さんと動労福島の橋本光一委員長が発言に立った。椎名さんは、「三里塚を訪れ、敵は国家だと実感した。闘いの勝利の道すじが見えた」と語り、労働組合の力で原発再稼働と被曝の強制と闘って生きようと訴えた。橋本さんは、動労福島の３・３ストを報告し、安倍打倒へともに闘うことを誓った。農地を守る会・沖縄の発言に続き、婦人行動隊の宮本麻子さんがカンパアピールを行った。

同盟歌を熱唱

　その後、「反対同盟の歌」を作詞した戸村義弘さんも登壇して会場全体で大合唱。寒さを吹き飛ばし熱気が高まる中、司会を宮本さんに交代し、集会は後半に入った。
　住民・市民団体アピールとして、全国水平同盟の久原正子委員長、婦人民主クラブ全国協議会の三浦正子代表、星野再審連絡会議の星野暁子さん、都政を革新する会の北島邦彦事務局長、動労水戸の石井真一委員長などが発言に立った。星野さんは、獄中42年星野文昭さんのアピールを読み上げ、三里塚は全世界を変えていく中心軸、アンチ資本主義の象徴であることを強調した。北島さんは、「安倍を規定しているのは朝鮮半島における戦争の切迫だ。危機の中で森友学園問題などの腐敗が噴出している。小池都知事も安倍も籠池も日本会議であり同類だ」と弾劾し、７月２日投票の都議会委議員選挙に挑戦する決意を表明した。
　共闘団体の発言で全学連の斎藤郁真委員長は、１９９４年の朝鮮戦争危機の際、三里塚闘争の存在が戦争を具体的に阻んだことを確認し、「核戦争は僕らの決断で止められる」と訴え、京大に続き日本中の大学で戦争反対のストライキのできる学生自治会を甦らせ、農地強奪阻止の闘いに立つ決意を述べ、会場から大きな拍手と歓声がおこった。
　ここで、法事から駆けつけた市東孝雄さんが発言に立ち、一斉にカメラが演壇の前に集中した。市東さんは、保証金カンパへのお礼を述べ、これからも天神峰で農業を続ける不動の決意を表明し、全参加者を奮い立たせた。
　最後に決戦本部長の太郎良陽一さんが決戦本部アピールを読み上げ、団結ガンバローを三唱し、デモに出発した。「耕す者に権利あり」と大書された横断幕をもつ反対同盟を先頭に、労組旗や学生自治会旗を林立させ、雨の中成田市中心部を元気よくデモ行進した。