3・11 郡山で反原発集会 市東さん、農地を守る決意

週刊『三里塚』02頁(0964号02面03)(2017/03/27)


3・11 郡山で反原発集会
 市東さん、農地を守る決意

(写真 3・11反原発集会で全国農民会議とともに福島と連帯する決意を語る市東孝雄さん【郡山市】)

 3月11日、福島県郡山市の開成山公園の野外音楽堂で「反原発福島行動17」が開催され、全国から1100人が結集した。三里塚からは反対同盟の市東孝雄さん、伊藤信晴さん、宮本麻子さん、さらに現闘員多数が参加した。
 動労福島委員長の橋本光一さんの実行委員長あいさつに続き、動労水戸の石井真一委員長、動労千葉の中村仁さん、新支部を結成した動労東京の労働者が発言し、被曝と帰還の強制攻撃に対し国鉄労働者がストライキで闘う決意を鮮明に打ち出した。
 さらに被曝労働拒否を闘う自治体労働者が発言した。京都府職員労働組合舞鶴支部の長岡達也さんが2月26日の関西電力・高浜原発再稼働絶対反対の大行動を高らかに報告し、「自治体労働者として被曝労働を拒否し動員を拒否すれば、避難計画はそれだけで破綻し、原発再稼働の条件は完全に崩壊する」と闘いの核心を語った。
 連帯のあいさつとして沖縄の元基地労働者・水島満久さん、全国農民会議共同代表の鈴木光一郎さんに続いて、大きな拍手に迎えられて市東孝雄さんが発言した。
 市東さんは最高裁の上告棄却で確定した農地強奪の反動判決に対し、請求異議の訴えを起こし、当面の強制執行を阻止したことを報告した上で、「私は農民ですので、農地を守りながら、国策と闘う福島・沖縄の人たちとひとつになって闘っていきます」と「農地死守」の不動の決意を述べた。

署名運動を推進しよう

 地元福島からの闘いの報告と発言が続き、地震発生時刻の午後2時46分に、福島市の椎名千恵子さんが呼びかけて、全員で黙祷を捧げた。
 最後にふくしま共同診療所の布施幸彦院長が、「これから放射線による健康障害、健康被害が出てくる時代に入る」と鋭く警鐘を鳴らし、「被曝と帰還の強制に反対する署名運動を推進し、安倍政権を倒そう」と力強く訴えた。
 寒気をものともせず、にぎやかにデモに出発。宣伝カーからは、「被曝と帰還の強制に反対し全原発廃炉まで闘おう」との訴えが街のすみずみまで鳴り響いた。先頭の福島の人びとのあとに、手に手に色鮮やかなのぼりをもつ反対同盟と全国農民会議が続いた。途中、右翼集団の敵対を一蹴し、沿道の住民の応援を受けながら、全員がJR郡山駅前までのデモを堂々と貫徹し、駅前広場で総括集会を行った。
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