全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 金と権力に屈しない 新歓闘争の成功を 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(0964号02面04)(2017/03/27)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 金と権力に屈しない
 新歓闘争の成功を
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 前段集会でアピール )

 だんだんと日が長くなり、天気の良い日には汗ばむような陽気です。庭や公園、道沿いに梅に続いて桜の花が咲いては舞い散るこの季節、ふと畑に目をやれば、ターサイ、小松菜、からし菜が、すぅっと伸びて花をつけ、ここにも春が顔を出します。産直野菜は端境期、大根、玉ねぎ、キャベツにレタス、次に控える春野菜たちが恵みの雨と熱い日差しに日進月歩と成長し、野菜のケースに入る日を今か今かと待ちわびます。
 この3月の闘いは、請求異議裁判に始まって、動労総連合のストライキ、3・11福島行動、「国際共同行動・沖縄」結成、築地デモに春闘集会、「共謀罪」反対集会、三里塚全国集会に常磐線延伸阻止闘争と次から次に目白押し。4月新歓への道筋をしっかりつける連戦と、出るわ出るわの国家の腐敗、ロシア革命100年の「戦争か革命か」の時代の到来を右も左も指し示し、真正面からのぶつかり合い。
 海の向こうの韓国を見れば、韓米軍の最大規模の軍事演習を眼前に、パククネ罷免に6月ゼネスト。今の社会を変えるには、「首のすげ替え」ではいかないと、労農学は大統領選を見すえつつ、「社会の主人公は労働者だ」と権力奪取の挑戦を職場で、キャンパスで、街頭で体を張って続けます。
 3・26全国集会に向けて、現地には全国の学生を中心に多くの仲間が現地を訪れ、援農や現地調査、集会準備を行いました。新しく三里塚闘争に触れ合う人たちとの対話は、僕自身に三里塚闘争とは何かを問い直すものでした。「人一人が立ち上がったらこんなにすごいんだなって。折れずにやったら……国に対してそういった力関係に、持っていけるというのが衝撃で」と、僕は労農連帯パンフレットの中で話をしました。労働者がものを作り、運ぶ、農民や漁民が生命の糧を生み育てる、このまぎれもない事実の上では、支配者面をする政治家や資本家の力も霞んで見えます。誰が社会を回しているのかを体現してきたのが三里塚の闘いなのではないでしょうか。そしてそれを気付かせ、闘う労働者・農民・学生を膨大な数生み出してきました。
 福井高裁での高浜原発の再稼働判決や「共謀罪」新設策動など、闘う人への弾圧はこれからますます厳しいものになってきます。これに対し苦闘する人たちへのひとつの答えを、韓国の民衆決起闘争の中軸となった全国鉄道労組が、昨年10月19日にゼネストの渦中で発した「鉄路の軌跡」と題する闘争宣言が示してくれています。「おまえたちだけが知らない」から始まる一節が闘いを弾圧する支配者に対する労働者の回答になっています。「不法と罵倒して脅迫し懐柔すれば終わると錯覚するな。無労働・無賃金、金でなら何でもできると勘違いするな。不正義の権力と金に屈服するわれわれだったなら、ストライキを始めることもなかった。……高慢ちきにも(家族の)心配に便乗して鉄道家族を苦しめるな。愛する家族と、配慮しなければならない隣人がいないなら、われわれはこの場にいる理由がない。すべてのものを自分を基準にして判断するな。われわれには、金と権力でも得ることができない尊い価値があるということを、おまえたちだけが知らない」当たり前に生活し、家族を守るということそのものが闘争です。
 労働者・学生は4月新歓闘争を大成功させ、三里塚現地に大挙して駆けつけよう! 強制執行反対署名を職場・キャンパスで全力で集めよう! 4・24耕作権裁判、5・25請求異議裁判で千葉地裁を包囲し、市東さんの農地を守ろう!
このエントリーをはてなブックマークに追加