全学連三里塚現地行動隊日誌 市東農地決戦の先頭に立つ 生活と闘いを結ぶ 悩める仲間と共に 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

週刊『三里塚』02頁(0966号02面03)(2017/04/17)


全学連三里塚現地行動隊日誌
 市東農地決戦の先頭に立つ
 生活と闘いを結ぶ
 悩める仲間と共に
 全学連三里塚現地行動隊長 今井治郎

(写真 サニーレタスを収穫)

(写真 千葉市内で署名の呼びかけ)


 急に初夏のような陽気になったかと思えば、まだまだ朝晩は息が白くなる日が続く現地です。4月、5月は田植えをはじめ、作付けの最盛期。ハウスの中はすくすくと育つ野菜の苗で埋めつくされています。苗の状態や天気・天候を見ながらの移植作業は農家の腕の見せどころ。有機無農薬の露地栽培にこだわる野菜作りは難しいことだらけですが、自分が手入れした野菜が収穫され、出荷されると感慨もひとしおです。農作業にはとても気持ちいいこの季節、皆さんも「草の一本でも抜きに」現地を訪れてみませんか。

斎藤委員長講演

 首都圏をはじめ、全国の大学で新歓闘争が闘われています。4月18日に行われた首都圏の新歓企画は「軍学共同と学生の貧困について考える」をテーマに全学連委員長の斎藤郁真君の講演と活発な討論が行われました。この中で大きなテーマとなったのは「『政治』と『労働』の分裂」(新歓講演会レジュメ)という問題です。学生に引きつけてみれば、「政治」と「大学生活」の分裂と言えるでしょうか。「選挙の時だけ『一票』『主役』だといわれ、それ以外の時期は黙って働く膨大な人びと。生きることで精一杯の人ほど政治に関わり、勉強し、発言・行動することを奪われていく」(同)これは2003年のイラク戦争反対の闘いの中でも、15年に安保・戦争法反対で国会前の闘いが盛り上がる中でも大きな課題となってきました。
 その一方で、「政治家の『実行力』とは労働者自身の力」(同)、つまり社会を実際に回しているのは労働者だということも厳然たる事実なのです。ここをつなげていくにはどうすればいいのか。これに挑戦してきたのが全学連の闘いであり、福島・沖縄・三里塚の闘いです。その答えは労働者・農民・学生の生活にとことん目を向ける中で生み出されます。労働者の非正規職化と貧困、それに伴う学生の貧困と学費の高騰、奨学金の「1兆円市場化」。目をつぶっても避けられない問題に悩める仲間一人ひとりとどう討論し、立ち向かっていくのかが問われます。

5・15沖縄へ!

 今、成田空港の周辺地域でも次々と住民が立ち上がり始めました。第3滑走路反対、騒音拡大絶対反対の声の高まりは、周辺9市町がNAAに対し計画の見直しを迫るという事態となり、NAAを追い詰めています。請求異議裁判への強制執行反対署名も次々と集まり、「空港機能強化」という敵の攻撃を通して、三里塚の闘いが周辺住民に拡大しています。
 トランプの「アメリカ・ファースト」、小池都知事の「都民ファースト」に象徴される国家主義・排外主義を打ち破り、共謀罪成立を阻止しよう。「テロリスト」というレッテル貼りによる分断を許さず、自らの命と生活を守る闘いを押し広げよう。
 「北朝鮮への戦争」を口実に韓国での労働者・市民による革命が血の海に沈められるのを許すのか。この春夏の闘いが本当に正念場です。「悩める仲間とはあなたのことであり、私のこと」(全学連書記局通信457号)なのです。
 全国の労働者・農民・学生は三里塚現地に駆けつけよう! 5・15沖縄闘争に決起しゼネストを実現しよう!
 強制執行反対署名を集め、5・25請求異議裁判・デモへ!

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