滑走路予定地を調査 農地・森林大破壊を実感

週刊『三里塚』02頁(0966号02面02)(2017/04/17)


滑走路予定地を調査
 農地・森林大破壊を実感


 4月12日、反対同盟と現地支援は、第3滑走路予定地を確認して回る現地調査を初めて行った。地図で確認はしていても、正確な境界線は現地の人間にも分からない。「第3滑走路の敷地の広さは」「その自然破壊のひどさを実感しよう」「どこにどれだけの移転対象の住民が住んでいるのか。交流も目指そう」と取り組みが行われた。
 事務局員・伊藤信晴さんが案内役(写真)。まず北端から確認していった。この北端の線は多古町と成田市の境界線にあたる農道だが、地元の人間でもほとんど通ったことのない狭い道だ。さらに、東の端は首都圏中央連絡道路予定地と接しているものの大半が森と畑。実際に回ってみると、移転対象地域から漏れて、今も騒音下で暮らす多くの農家が存在していることが確認された。南端、西端で、それぞれ詳しい位置関係を解説するとともに、第3滑走路計画に対して「この歳になって移転なんて応じない」と絶対反対の意志を表明している何軒かの農家の様子を紹介した。
 また、点々と位置する家が多いことも意外な発見だった。「働きかけを強めよう」と確認した。北端から南端まで7㌔、東西で3㌔。まさに「もう一つ空港を造る」に等しいデタラメな計画に一同は「必ず阻止する」と決意を新たにした。
 反対同盟は「天神峰カフェ」でも第3滑走路現地調査を企画している。

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