北総の空の下で 数輪の桜を楽しむ 団結花見会

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週刊『三里塚』02頁(0966号02面07)(2017/04/17)


北総の空の下で
 数輪の桜を楽しむ
 団結花見会


 キャベツに虫除けネットを掛ける手元へ、ぼたん桜の花びらが舞い落ちてきます。遅咲きの品種ですが、4月下旬でまだ満開です。
 今年は低温で、開花が遅れました。4月2日、例年より早めに設定した団結花見会は、先がけて開花した数輪の桜をめでながら、花より団子の宴となりました。七輪からジュウジュウ煙のあがる中、つぼみに届け!とのど自慢の歌声が響きます。中でも、動労水戸の池田さんが「桜」を熱唱する間は、満開の桜の中に身を置くような気持ちになりました。宴会に付きものの「陽気な酔っ払い」、茨城市東さんの農地を守る会の野澤さんが、雰囲気を盛り上げてくれます。初めて参加してくれた動労千葉青年部の渡辺さんと全学連現地行動隊の食べっぷりが気持ちよかった!
 葉桜の宴、桜の枝を飾った雨の岩山記念館……いろいろな花見がありましたが、これほど花の少ない花見は初めて。翌週の日曜は雨でしたから、結果オーライでした。あの数輪の桜が私たち、続いて開く桜の先駆けと思えば希望が湧きます。
 4月12日、現地メンバーで第3滑走路予定地をめぐる現地調査をしました。点在する満開の桜を仰ぎながら、田植え準備が始まった春の里山を歩いて、広大な敷地の中に確かな生活があることを実感しました。空港会社の取得地もあるはずですが荒地はなく、耕作を続ける人びとのしたたかさを感じました。この里山を、コンクリートの下敷きにするな!
北里一枝
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