大地の響き 投稿コーナー

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週刊『三里塚』02頁(0971号02面08)(2017/07/10)


大地の響き 投稿コーナー

(写真 周辺住民との連帯を誓う【25日】)

勝利する「反戦の砦」
 相模原市 西村綾子

 6月25日の天神峰カフェに友人と2人で参加しました。梅雨空の下、市東さん、太郎良さんはじめ現闘の人たちは、7月9日の樫の木まつりのための広場をつくるための草刈りに精を出していました。
 現地の状況報告を聞いた後、初めての人、久しぶりに現地に来た人、70年代、80年代の青春時代を三里塚闘争にかけてきた人など多彩な参加者がテーブルを囲んで和気あいあいの懇談。楽しくもまた三里塚闘争がいまなお反戦の砦として、日々勝利していることを実感しました。
 政府とNAAは、すでに国際空港としての成田空港計画は破産しているにもかかわらず、なお、拡張計画を強引に進めようとしています。B滑走路の延長に加えての第3滑走路計画で飛行時間も拡大、となれば間違いなく騒音地獄です。午後からの現地調査でよくわかりました。
 市東さんの家のある天神峰・東峰近くから芝山町の南端まで、1000㌶という広大な緑の大地、北総の農業や自然をつぶして空港建設がなぜ必要なのか、どう考えても軍事空港計画としか思えません。
 強制移転も含めて200戸もの移転、その中には再移転を余儀なくされる人や、道一つを境にして補償もなく自己責任で移転に追い込まれる人もあり、そもそも農地には代償はないのだと聞きました。いまの空港が開港した後、滑走路直近・岩山のスイカが舞い上がったことを思い出しました。このとんでもない拡張計画に、周辺の住民が反対の声をあげ、いくつもの看板が立っていました。
 反対同盟の存在と市東さんの農地を守り抜く闘いの正義と重要性を身にしみて感じました。
 何度も援農に伺った故郡司トメさんの家があった小原子や大里、白枡......三里塚闘争の歴史を感じながらの有意義な視察をさせていただきました。

闘いの〝ツアー〟満喫
 相模原市 吉田緑

 6月25日誘われて、カフェにお邪魔しました。話には聞いていましたが、現地は壁、壁、壁。以前ニュースで見た中東ガザ地区のよう。滑走路の下というコンクリートのトンネルを抜けて、市東さんの敷地に入っていきました。ご自宅の向こうにも壁があって、飛行機の尾翼が大きく見えています。近すぎ! カフェの建物と作業倉庫、その奥に畑が広がっていて、市東さんと支援の方々は農作業の真っ最中。ビーンビーンという草刈り機の音を聞きながら、草の勢い、気を緩めたら飲み込まれそうな自然の大きさを感じました。
 カフェで三里塚DVDを視聴し、おいしいズッキーニのサラダをいただき、勉強という名のお茶会。現状説明と参加者交流の後、第3滑走路予定地周辺をめぐるツアーに出ました。
 車中説明を聞きながら、あくどいNAAと安倍政権のやり口への怒り満開。新たに地域に建てられた看板を背景に記念写真。ほとんど「たたかうはとバスツアー」のノリ。やや不謹慎ですが楽しかったです。
 広大な空港、高い塀、騒音などの現実を体験しながら、私はこの大自然の中で無農薬の作物を作り続ける、市東さんたちの営みとそれを支える現闘の方々に、圧倒されました。
 お土産にいただいたズッキーニを杉並の選挙事務所にも届けて帰路につきました。
 ありがとうございました。

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